聖徳太子の誕生所であり二面石がある 奈良・橘寺
岡寺から自転車で約10分。
ここからは下り坂なので楽チン♪
すぐに到着したのは橘寺。
逆光で読みにくいですが…
畑の真ん中に「聖徳皇太子御誕生所」の石碑が建っています。
聖徳太子は橘寺の近くで誕生したとされています。
橘寺の西門、拝観受付まできました。
門前に駐車場、駐輪場があります。
正式名称は「仏頭山上宮皇院 橘寺」。
聖徳太子が生まれた時、ここには橘の宮という
欽明天皇の別宮があったそうです。
穴穂部間人皇女を父母として572年に誕生しました。
寺伝では推古天皇14年(606)勅願により
聖徳太子がこの地にお寺を建てたのが始まりですが
史実では創建年代不明とのこと。
西門を入って右側は本堂、左側が観音堂です。
本堂への入口はぐるっとまわらないといけないので
本来なら東側の入口が正面ということになるのでしょう。
創建のいわれで面白いエピソードがあります。
すると大きな蓮の花が庭に1メートルも降り積もり
南の山に千の仏頭が現れて光明を放ち
太子の冠から日月星の光が輝き不思議な出来事が起こったそうで。
天皇は驚いてこの地にお寺を建てるように
太子に命じたというのが創建の始まり。
だから正式名称に仏頭とか入ってるんですね〜。
元治元年(1868)建立の本堂に上がってお参りできます。
左側に納経所がありました。
本尊が聖徳太子ということで太子35歳の像を拝めますが
遠すぎてよく見えない…><
太子16歳の像もありましたがこちらのほうが近くで見れました。
本堂前には太子の愛馬・黒駒の像もありました。
橘の寺紋が輝いてる〜!
お向かいの観音堂へ。
如意輪観音座像が祀られています。
上がってお参りできますが、上がってみてびっくり。
その大きさにも、表情も、すごく良かった!
なんだか居心地のいい空間でぼんやりしてしまいました。
本堂よりよっぽどよかったなあ。
観音堂から東のほうへ進むと
太子が作ったと伝えられる阿字池がありました。
こちらが東門で正門ですが階段があるため
ほとんどの人が西側から出入りしているみたい。
いつも裏口から侵入していますが
今回は裏口でも間違い?ではなかったみたい。
聖倉殿という収蔵庫は春と秋のみ公開。
ちょうど公開されている時だったので入ってみました。
秋の公開は11月6日までだったので
次は桜の咲く頃になるんじゃないかと思います。
向かいには往生院という念仏写経道場があります。
ここの天井画をぜひ見て行きなさいと
書いてあったので入って拝見。
本尊は阿弥陀三尊で華の天井画は
浄土の様子を描いているのだとか。
めぐり疲れた時に座ってゆっくりできる場所です。
放生池を通りすぎ本堂の南側にまわると
なんとも不思議な二面石という石があります。
これは飛鳥時代の石造物のひとつで
人の心の善と悪を表したものなのだとか。
ちなみにこちらは悪の様相。
こちらは善の顔。
うーん、どうかなあ?
なんか♡型にも見えたりして…。
飛鳥には他にも亀石とか石舞台古墳もそうだし
石造物がたくさんありますよね。
次来た時は石舞台古墳には行ってみたいなあ。
本堂前の橘の木とともに御朱印いただきました!
サンプルは二種類出ていましたが
新西国の札所なので御詠歌もあるはず。
御詠歌マニアさんは聞いたら書いてくれるかもしれません。
太子御遺跡の御朱印に注目!
中央にはあの二面石の印が押されています。
太子御遺跡めぐりの御朱印って面白いなあ。
ちゃんとめぐってみようかなあ。
休憩所の隣から川原寺跡を臨む。
川原寺があったところには弘福寺があり
こちらの御朱印もいただけるそうですが
今回はここでタイムオーバー。
ところで、橘寺でもオリジナル御朱印帳がありました。
橘の寺紋の織りが入った御朱印帳ですが
寺名は入っていませんでした。
オリジナルではない桜柄や紅葉柄なども
1200円で置いてありました。
飛鳥ではあまり御朱印帳を見かけませんでしたが
飛鳥で御朱印帳が欲しい!と思ったら
岡寺か橘寺がいいのではないでしょうか。
御朱印まとめ
拝受場所/本堂横の納経所
★新西国第十番「聖徳殿」
★聖徳太子御遺跡第八番「太子誕生所」
以上、橘寺でした。