長谷川等伯の佛涅槃図と桜 本法寺
一度目は行こうとしたら
行事で拝観休止。
行事で拝観休止。
「京の冬の旅」で公開されていましたが
予定が合わずに行けず…(>_<)
調べると毎年春には特別寺宝展が
開催されるとのこと。
その期間には本物の
長谷川等伯筆“佛涅槃図”
が公開されるって!
通常は複製とのことでしたので
この機会に行ってみる事に。
東側の仁王門が正面玄関です。
永享8年(1436)日親上人によって
創建された“弘通所(ぐつうしょ)”
が始まりとされています。
法華経を信仰するあまり
日親上人は、足利幕府にまで
諫暁(信仰上の誤りについて諭すこと)して
寺は焼かれ投獄されます。
寛正3年(1643)焼いた鍋を
頭に被せる(!)という拷問を
受けましたが屈せず
“鍋かむり日親”と呼ばれるように。
真新しかった仁王門。
最近きれいにしたのかな?
しかし、焼いた鍋を被せるとか
すごい拷問…(((゜д゜;)))
屈せず信念を通す日親上人は
とても強くタフな人
だったんでしょうね〜。
獄中でも本阿弥清信の
帰依を受けて後には
本阿弥家の菩提寺になったり。
転んでもタダでは起きない人( ̄□ ̄;)!!
境内は桜満開の季節!
でも日蓮宗本山のお寺は
それほど混んでないのです。
お寺は2回破却に遭い
移転や再建を繰り返しましたが
最終的には聚楽第建設に
ともない現在地に移転しました。
本堂です。
パンフレットの写真より
キレイに桜が咲いてる!
広いのに人も多くなくて
撮影にはもってこいの場所です。
移転の時に
本阿弥光二・光悦親子の
支援を受けて堂宇を整備。
しかし天明の大火でほとんど焼失。
現在のものはその後に
再建されたものです。
寺宝展に行く前に
境内を散策。
多宝塔の周りにも桜!
鎮守社もありました。
どこも桜だらけで
撮影に熱中してしまった(;^_^A
さて、ようやく寺宝展へ。
慶長4年(1599)に描かれた
長谷川等伯の“佛涅槃図”。
下から見上げたり
二階から見下ろしたり。
等伯自身も描いているという
特別な思いが込められた
一枚を見る事ができました。
宝物館の前には十の庭。
ちなみに写真に写っている
唐門は平成27年末まで
修復工事中のため
現在は見られません。
十は“つなし”と読むんですね。
大きな石は九つしかないそうで
あとひとつは自分の心の中にある、と。
責任を持って生きていかねば…!
巴の庭に来ました。
安土桃山〜江戸時代に活躍した
鍋かむり日親上人が
獄中でお友達(?)になった
というのは光悦のご先祖ですね。
書院風枯山水の影響を残す
名庭だそうですが…
あんまり良さはわからず…(;^_^A
のんびりできたのは良かったけど。
ちょっと寂しいな、なんて。
後でパンフレットをよく読むと
半円をふたつ組み合わせた円形石と
切り石による十角形の蓮池で
「日」「連」と表現したとか!
何もない池は何??
って思ったけれど
蓮池だったのですね。
蓮池だったのですね。
御朱印いただきました!
拝観受付にて帳面を預けました。
「なべかむり日親上人」って
入っていますね!
そういえば寺宝展では
上人が鍋を被っている
様子を描いた絵巻もあり
なかなか面白かったです( ´艸`)
(写真はHPよりお借りました)
オリジナル御朱印帳が
3月から販売されているそうです。
この柄は本阿弥光悦作の
“花唐草螺鈿経箱”の柄で
寺宝展の前期でも展示されていました。
ワタクシが行ったのは後期だったので
残念ながら見ていませんが
パンフレットの表紙もこの柄です。
中央の「御朱印」という書は
字だそうです。