晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

見返り阿弥陀と青紅葉の永観堂




連日、暑い日が続いている京都。

今日の予想最高気温は32度で全国一位!?

沖縄より暑いなんて…(´_`。)

こうなると引きこもりになるワタクシ。

昔は夏大好きだったんだけどな〜?

盆地の夏はツライよ…(><;)










真如堂で青紅葉を見たあとは

もみじといえば、の永観堂へ。


正式名称は禅林寺

通称の永観堂は中興の祖である

永観律師に由来します。









弘法大師の高弟、真紹が

五智如来を本尊とするお寺を建て

貞観5年(863)清和天皇より

定額寺として「禅林寺」の寺号を

賜って公認の寺院となりました。

当初は真言宗だったのですが

中興の祖である永観律師のころから

浄土教色を強めていきます。









釈迦堂と呼ばれる方丈にて。

永観律師は延久4年(1972)に

永観堂に入り念仏修行のほか

慈善事業も積極的に行ないました。

ちなみに「永観堂」は

「えいかんどう」と読みますが

「永観律師」は「ようかんりつし」

と読むのが正しいそうです。









向こうに見えるのが

天皇の使いが出入りする唐門。

砂が盛られており、使いのものは

この砂を踏んで身を清めたそう。









庭には実がなると永観律師が

貧しい病人に施したといわれる

悲田梅がありました。

今は緑一色の世界ですが

今でも実をつけるそうです。









廊下に写る青紅葉。

これがキレイなんです≧(´▽`)≦









途中、水琴窟がありました。

キレイな音♪









エレベーターで登って

位牌堂から見た御影堂。

斜面に建っているので

こんなに高低差があるんです!









向こうに見えるのが阿弥陀堂

慶長2年(1597)の建築です。

ここにあの「見返り阿弥陀」がおられます。

永保2年(1082)夜を徹して

念仏修行に励む

永観の緊張が解けた時

阿弥陀様が現れたのです!

阿弥陀様はふりかえりざま

「永観、遅し」

といって永観の眼を見つめられたそう。

それ以降、阿弥陀様は首を左にかしげ

ふりむいておられるそうです。









外から見た阿弥陀堂です。

徹夜で念仏を唱えていた永観が

きっと夢でも見たのでしょう

といってしまえばそれまで(;^_^A

でも首をかしげた阿弥陀様は珍しい。

お顔が見えるように

左側の厨子が開けられていました。

現代に教えられるものとしては

遅れる者を待つ姿勢、

思いやって回りを見つめる姿勢、

自分自身をかえりみて

正しく前に進む姿勢、だそう。

どれも欠けてそうだから

覚えておかないと(・・;)









阿弥陀堂から開山堂へは

臥龍廊という廊下で渡ります。

山の斜面に沿い木を組み合わせて

つくられた廊下です。

まるで龍の体内を歩いている気分?









こんなふうにぐねーっと

曲がっているんですね。

開山堂は堂内で一番高い場所なので

京都市内が一望できますが

夕方に西向きなので

霞んでいてよく見えませんでした(^▽^;)









境内は公園のようになってますので

ちょっと歩いてみます。









やすらぎ観音ってありましたが

観音様より上に乗っかってる

お地蔵さんに惹かれました。









気の早い紅葉か?









放生池の向こうに多宝塔があります。

外から階段で登って行けますが

一回行ったことあるし

けっこう登った記憶があるので今回はパス。









御朱印いただきました!









見返り阿弥陀がメインにきてます。

西山國師十六霊場の8番のもの。

この霊場巡りも初めて知りました。

浄土宗西山派の祖、証空上人の

ゆかりの地を巡る霊場巡りで

かなり広範囲にわたっているみたい。

他にも洛陽六阿弥陀2番

法然上人二十五霊場番外などの

札所になっているので

御朱印も何種類かあるのかもしれません。









ここでの目的はもうひとつ

もみじの御朱印帳!!









桜の御朱印帳はよく見かけますが

もみじって案外ないのです。

ここのは表紙周りにお寺の名前がなく

中面に控えめに永観堂と書かれています。

まるで鳩居堂にでも売ってそうな感じ。

なんだかしっとりした手触り。

使っていてもまだしっとり感が

残っているのはなんでだろう?

この感触が良かったりします( ´艸`)







今回は熊野神社系2つと

もみじで有名な真如堂永観堂へ。

秋には行ったことがないけど

どんな感じになってるのかな?

今はゆったり気分で見られる

紅葉狩りでした♪