第51回 京の冬の旅 特別公開中 京都・建仁寺久昌院
建仁寺山内にある久昌院は普段は非公開。
今回は「京の冬の旅」にて20年ぶり(!)に
公開されるとあって行ってきました。
慶長13年(1608)美濃加茂城主の奥平信昌が
三江紹益を開基に迎えて創建。
奥平家の菩提寺で信昌の法号から名付けられました。
入口までの前庭。
こちらも雪が少し残っていました。
信昌は始めは定昌と名乗っていましたが
城を死守して武田軍を撃退したので
その功績によって信長から一字を与えられ信昌と改名し
家康の娘・亀姫を正室に迎えました。
塔頭とはいえ広いお庭があるのにびっくり!
残念なのは雪解けされていたこと。
自然な感じで雪があればよかったのに。
池は漢字の心という字を表していて
二段に刈り込まれた生垣は広く見せているのだそう。
昔は建仁寺の堂宇や東山も望めたそうですが
現在では松が繁っていて見えませんでした。
写真撮影できるのはこのお庭だけ。
「長篠合戦図」襖絵のほか
渡り廊下で繋がれた書院・高松軒と
珍しい船底天井の茶室・遠州別好ノ席が見学できます。
茶室は複雑な入口で見たことない造りでした。
御朱印は書き置きですが2種類ありました。
書院の「高松軒」には奥平家の家紋が
本尊「薬師如来」には徳川家の家紋があります。
薬師如来は亀姫の念持仏だったそうです。
オリジナル御朱印帳もありました。
御朱印まとめ
拝受場所/本堂横の納経所
★右・本尊「薬師如来」 ★左・「高松軒」(共に書き置き)
以上、建仁寺久昌院でした。