春期非公開文化財特別公開2 京都・瑞光寺
春期非公開文化財特別公開の二カ所目は
この主催では初公開となる瑞光寺。
ここを選んだのは初公開だったのと
先日伺った石峰寺(http://yumimi-kyoto.hatenablog.com/entry/2016/04/19/000000)
に近く、このあたりを攻めてみたい(笑)気分だったから。
京阪深草駅から徒歩10分程度です。
山号は深草山、日蓮宗の寺院です。
この地は平安時代初期
応仁の乱で荒廃したあと
明暦元年(1655)元政上人が日蓮宗の寺院を
建立して瑞光寺となりました。
階段を登ると趣のある山門が。
元政上人は京都に生まれ
彦根藩に仕えていた武士で
後に出家してこの地に草庵を結びます。
上人のお墓が線路を挟んだ西側にあるそうですが
看板の矢印だけではわからず…。
線路の西側って書いといてほしいな。
鐘楼と庭を通り抜けると…
茅葺き屋根が見事な本堂が!
塀の外からも屋根が少し見えるのですが
ここはなんだろう?と思わせる雰囲気。
寛文元年(1661)建立のものです。
堂内には五臓六腑を形作ったものが
納められたご本尊・釈迦如来があります。
本堂の外で拝むことはいつでもできるようですが
仏さまが小さいので中に入れる時でないと
見ることはできないと思います。
もうひとつの見所は重文の長屋王願経。
普段は奈良国立博物館に委託されていますが
今回は特別公開のために“里帰り”。
和銅5年(712)に書かれた現存する最古の写経。
ここに一巻だけ伝わっているのが謎ですが
写経を納めた箱の裏側に
嘉永2年(1849)大阪の豪商・長田家より
寄進されたことが書かれています。
瑞光寺の有力な檀家さんだったようですね。
優美な観音さんですが
これも何故ここにあるのか?だそう。
元の極楽寺に祀られていたものだろうけれど
ここに来るまでどこでどうしていたのか?
謎の観音さまなのでした。
御朱印帳を受付で預けると
直筆していただけました。
日蓮宗ってことを行ってから知ったので
また御首題帳忘れ…><
御首題でください、とは言っていませんが
御首題でいただきました。
以上、瑞光寺でした。