晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

東福寺の塔頭、龍吟庵と即宗院

塔頭とは、もともとは高僧の墓地のこと。

その墓地を守るため、

弟子たちが小さな庵をつくり、

それが明治以降に寺院として独立し、

塔頭といわれるようになったそうです。



東福寺も大寺院なので

総勢25もの塔頭寺院があります。



その中のひとつ、龍吟庵に行ってみました。



$京のええもん♪ by yumimi*



こちらは東福寺

第3世住持・大明国師の住居跡。



方丈は室町時代初期の1291年に創建。

現存する最古の方丈建築ということで

国宝に指定されています。



通常は非公開で春と秋に特別拝観できます。


東福寺の方丈と同じように

方丈を囲むように東西南北に庭があり、

こちらも重森三玲作。



まずは、なーんにもない南庭。

西庭との仕切りの竹塀は

稲妻が描かれています!









$京のええもん♪ by yumimi*



西庭は「龍門の庭」といわれ、

龍が海から顔を出して黒雲に乗り、

昇天している様子を描いたそう。








$京のええもん♪ by yumimi*



方丈の背後に建つのは開山堂。

正面の「霊光」は足利義満の書。









$京のええもん♪ by yumimi*


東庭は「不離の庭」。

珍しい赤い砂のお庭です。

狼に襲撃されそうになった国師

2頭の犬が守ったという話に

もとづいて作られたそう。










$京のええもん♪ by yumimi*




石畳の参道に惹かれるように

龍吟庵の隣りにある即宗院へ。



こちらも通常は非公開で

毎年11月のみの一般公開です。



薩摩藩東福寺守護大名だった

島津氏久の菩提を弔うために建設。



東福寺の第五十四世住持、

剛中玄柔和尚が開基。



1569年に焼失したが

1613年に島津家久が再建。




中の庭園は、1196年に藤原兼実が

山荘「月輪殿」をつくった跡地。



太平洋戦争後に荒廃したが、

1977年に復元された。





紅葉は場所により、

という感じでしたが

東福寺のすぐ近くにあるのに

人も少なくて一番落ち着けた場所かも( ̄▽+ ̄*)







$京のええもん♪ by yumimi*




裏山を少し登っていくと、

西郷隆盛自筆による薩摩藩士の

戦没者慰霊碑があります。



明治維新の時、安政の大獄から逃れるため

西郷隆盛公と月照上人(清水寺の勤皇僧)が

このお寺の最奥にある茶亭に隠れ

難を逃れつつ、策を謀ったという。




それが井伊直弼が暗殺された

あの「桜田門外の変」となるわけですが。




倒幕後、隆盛公は明治維新

戦死した霊を弔うため、

明治2年に「東征戦亡の碑」を建立。

それがこの碑です。



寺の裏にまわっただけで

廃れた感があって、

「つはものどもが夢の跡」

じゃないけど、そんな気分にもなったりして(* ̄Oノ ̄*)




参道の赤千両が美しかった!



$京のええもん♪ by yumimi*