取材の思い出その8/多宝塔が目印 奈良・東南院
奈良吉野の取材の思い出、続きです。
『吉野山寺宝めぐり』に参加している寺院で
まだ行っていなかった東南院へ。
P46に掲載しています。
金峯山修験本宗の別格本山という寺格。
役行者が開いたという伝承があります。
山門は吉野山のメインストリート沿いにあり
フラッと来ても入りやすい雰囲気。
山門を入って正面に本堂があります。
吉野山寺宝めぐりの看板も!
でも引き戸は開かなかったような記憶が。
開けていいものか、迷ってしまう
雰囲気でしたので開けませんでした。
頭上には開基である役行者の額。
古い霊地では、山を開く時に
中心となる伽藍から見て巽(東南)の方向に寺を建立して
一山の興隆を祈願するという風習があったそうです。
東南の位置にあるということですね。
そしてこのお寺の見どころ!?
といえばこの多宝塔ですね。
明治初年まで和歌山県の野上八幡にあったものを
昭和12年(1937)に移築したものです。
吉野山のメインストリートからも見えて
気になっていた多宝塔ですが
やって来たのは最近なんですね。
正面の鰐口には永禄7年(1564)の銘があるそう。
そして大日如来の額がかかっていますが
祀られているそうです。
お堂の前にはこんな説明書きが。
しかし戸は閉じられていて
勝手に開けていいものかまたまた迷う雰囲気。
開けてお入りください、と書かれていれば開けてみるんだけど。
見回してみても、観光客らしい人はたまに来るけれど
お寺の人らしき姿は見えないので聞けず…。
こちらは客殿の玄関でしょうか?
立派な彫刻が施された建物です。
本堂、多宝塔のほか客殿と庫裏からなる寺院だそうです。
お寺部分はその4つの建物になりますが
ここは宿坊としても有名です。
御朱印はどこでいただけるかわからず
隣の宿坊の入り口で声をかけるもシーン…。
秋の吉野はやっぱり閑散期なんでしょうか!?
それとも、たまたまタイミング悪かったのか…?!
運良くお寺の方と巡り会えたなら
以上、東南院でした。