光明皇后ゆかりの尼門跡 奈良・法華寺
11月に参拝していましたが
まだ書いていなかった奈良市内の三寺。
まずは法華寺です。
奈良市内とはいえ、アクセスがちょっと難ですね。
駐車場は普通車30台分ありました。
不比等の邸宅を相続して皇后宮とします。
総国分尼寺として創建されました。
本尊は国宝の十一面観音。
光明皇后が蓮池を歩いている姿を写したものといわれ
右足が少し浮いた遊び足が特徴。
蓮の花と葉を交互に配した光背も珍しいですね。
平安京遷都後は衰退し、治承4年(1180)の
平重衡の焼き討ちでも被害を受けることに。
重源によって再興を果たします。
平成11年(1999)独立して光明宗となっています。
本堂の前は広いのですが11月末でも紅葉はなく…
ちょっと寂しい感じでした><
ちなみに国宝の十一面観音の御開帳は
春季3月20日〜4月7日、6月5〜10日、秋期10月25〜11月10日。
それ以外は同じお姿の分身だそうです。
池の中にある不動堂の周りに
ちょっとだけ紅葉が残っていました。
本堂のほかに華楽園も拝観できたので入ってみます。
光明皇后が薬草を煎じて難病者を救済されたという
浴室(からふろ)は外観だけ。
建物は室町時代後期に改築されたものです。
奈良県月ヶ瀬村から昭和46年に移築した
18世紀頃に建築されたものだそうです。
土間までしか入れませんでした。
華楽園は椿が有名らしいですが
この時はまだ咲いておらず…
ドウダンツツジの赤だけが彩りでした。
最後にトイレの近くにこっそり?あった
横笛堂というお堂。
『平家物語』に書かれている
滝口入道との恋に破れた横笛の
出家した先は法華寺だったのですね。
すぐに亡くなったそうで滞在は短かったようですが。
堂内には入れませんが外から合掌。
本堂内で御朱印いただきました。
法華寺では御開帳のほか
3月1〜12日に古代ひな人形展
4月1日〜6月10日に名勝庭園の特別公開があります。
秋よりも春に訪れたほうがいいかも。
御朱印まとめ
拝受場所/本堂内
★「本尊 十一面観音」
以上、法華寺でした。