取材の思い出その9/歯がため地蔵 奈良・弘願寺
奈良吉野の取材の思い出、続きです。
『吉野山寺宝めぐり』に参加している寺院で
まだ行っていなかった弘願寺へ。
P42に掲載しています。
吉野山メインストリートにある寺院では
一番黒門に近い位置にあります。
元は金峯山寺の僧坊でしたが
現在では高野山真言宗の寺院です。
山門を入って正面には八起観音菩薩。
お寺の創建の歴史は不明なんでしょうか?
看板などには歯がため地蔵のことしか書いてありませんでした。
観音さんの石像の後ろにあるのが
歯がため関屋地蔵尊のお堂です。
木造の厨子に入ったお地蔵さんは
明治初年まで関屋桜のほとりにあったもの。
光背の右側に永正12年(1515)の銘があるそうです。
460年以上も風雪に耐えたとは
思えないほどの綺麗なお地蔵さま!
古くから霊験あらたかと言われ
病難消除、とりわけ歯痛に効果があるとか。
抜けた乳歯を納めたり、亡くなった身内の入れ歯を
納めに来る方もいるそうです。
本堂の外観は撮り忘れましたが
この時は本尊・阿弥陀如来はガラス越しに拝む感じでした。
その手前に御朱印のサンプルが提示されていました。
ここに人がおられれば二種類書いていただけるようですが
この時はガラス戸は固く閉じられていて…><
外に出されていた箱の中に書き置きがありました。
お金は一緒に入っていた缶の蓋を開けて入れるシステム?のようです。
秋の吉野はどこもこんな感じでしょうか…?
観桜期に来たらまた違うのかもしれませんが。
こちらのお寺でも観桜期や花まつり期間、
歯の健康祈願祭付近には限定御朱印も出るようですので
3月下旬〜6月上旬に来るのが良さそうです。
さて、ロープウェー駅近くでちょっと散策。
この橋は吉野三橋のひとつで空堀にかかるものだそう。
見晴らしのいいところに休憩所がありました。
春は絶景なんでしょうね〜。
春に来たいけれど、落ち着いた秋もなかなかいいですよ♪
以上で取材の思い出終わりです。
(吉野山寺宝めぐりに参加されている大日寺、喜蔵院は本書への掲載許可がおりませんでしたので省略しています)
御朱印まとめ
拝受場所/本堂前
★「来迎殿」(書き置き)
以上、弘願寺でした。