取材の思い出その5/独特の空気感 奈良・高鴨神社
奈良取材でまだ記事にしていなかったところの続きです。
初めて御所市まで遠征した昨年10月のこと。
白い御朱印帳も気になっていましたが
どうしてもそこの空気を吸ってみたかった場所へ。
P88に掲載の高鴨神社です。
御所市鴨神に鎮座しています。
公共交通機関でのアクセスが非常に悪く…><
近鉄御所駅からバスに乗ったとしても
最寄りのバス停「風の森」から徒歩15分かかります。
ハイキングシーズンの週末なら臨時バスも出ているようです。
車の場合は南阪奈道路の葛城ICから約20分。
大阪方面からは割と行きやすいかも!?
京都方面からはどのみち行きにくいです><
まずは狛犬さんにご挨拶。
山道を通ってきましたが、この一帯は標高が高いんでしょうか?
そのせいか、空気が違うような気がします。
阿形の狛犬さんの後ろには鐘楼が!?
なんで神社に鐘楼があるんだろう??
創建の歴史は古く、弥生時代中期ごろから祭祀が行われていたそうです。
主祭神は阿遅志貴高日子根命(あぢしきたかひこねのみこと)。
迦毛之大御神(かものおおみかみ)ともいい、
亡くなった神を蘇らせることもできるほどの強い神様だそうです。
鳥居をくぐってすぐ左にある祓戸神社。
まずはこちらにお参りして清めます。
高鴨神社というのは、この地が大和の豪族・鴨一族の発祥の地であり
鴨族の守護神として祀られた社のひとつだからです。
全国のカモ(鴨、賀茂、加茂)社の総本宮でもあります。
カモはカミと同源で、かモすという言葉から派生して
「気」が放出している様子を表しているそうです。
そうそう、この「気」を味わいたかったのです!
お天気は珍しくあいにくの雨…。
参拝客もほとんどなく静かな境内でした。
手水盤は立派な石でした。
ここには屋根があったので助かりました。
雨に加えて霧っぽくなってきて…
「気」を味わうには最高のお天気!なのかもしれませんね。
手水舎の向こうに広がる池の鯉。
手水舎の向こうに、池にせり出した舞台のような場所があり
そこから本殿を眺められるようになっていました。
晴れてたらまた絶景なんでしょうけれど
雨+霧っていうのも、なかなかいいもの。
蘇りの祈願でもしたのかな?
大杉の向こうに階段があり、高くなった場所に拝殿と本殿があります。
拝殿は工事中でした(現在は終了しています)。
「高鴨阿治須岐託彦根命(たかかもあじすきたかひこねのみこと)神社」
と書かれ、月次・相嘗・新嘗の祭りには
官幣に預かる(国から幣帛、つまり神饌を受けている)名神大社という
最高の社格を持つ神社であったそうです。
その誇りと威厳も感じる雰囲気があります。
拝殿向かって右側からチラリと。
真新しい木組みが見えますが、この時は工事中だったので拝殿にも近づけず
近くに設置されたテントの下で拝む感じでした。
拝殿の奥にある本殿は天文12年(1543)に再建された国の重文。
極彩色の彫刻をした室町時代の建築で
県下の神社建築では最も優れているそうです。
拝殿工事が終わった今なら、手水舎の先のところから
池越しに美しい姿を眺められるようです。
工事中のこの時、チラリとでも見えないかなーと
頑張ってみましたが全く見えず…(;_;)
拝殿に向かって右側には真新しい社殿が!
天兒屋根命、天照大御神、住吉三前大神を祀る東神社です。
工事の車両も写っちゃってますが…><
寛文9年(1669)建立。県の重文に指定されています。
こちらも最近、きれいにされたようです。
拝殿に向かって左側へ降りて進むと摂末社が並んでいます。
これは…、多分、聖神社かな!?
ホームページには境内マップがありますが
現地には探してもなかったのでこの奥がどこまでなのかわからず。
雨のせいで昼間でも薄暗く、誰もいない境内…。
鬱蒼とした森に入って行くには勇気がいるなあとちょっと躊躇。
鳥居が並んでいるのが見えますが
この階段を登って行くとおいなりさんがあります。
でもちょっと行く勇気ない…><
「気」を感じるにはうってつけの天気ですがここまででUターン。
あとでホームページの境内マップを見たら
もう少し先に御祭神の母神である多紀理毘売(たぎりびめ)が祀られた
西神社があって、そこまでで行き止まりだそうです。
だったらそこまで行きたかったなー。
現地に境内マップ、作って欲しいです><
山をバックにして鳥居があり、上には月と太陽。
清廉潔白を表す白い御朱印帳、いいですね〜。
汚れが目立つのが気になる人は
ビニールカバーを付けてもいいんじゃないかな。
高鴨神社の授与所では、
兼務社でここから3kmほどの所にある
高天彦神社の御朱印もいただけます。
御朱印まとめ
拝受場所/授与所
★御朱印帳(16×11cm)1500円
★(高鴨神社の印)
以上、高鴨神社でした。