平安時代の鐘楼門が残る 奈良・長岳寺
天理の御朱印めぐり続きです。
関西花の寺第十九番の札所でもある長岳寺。
JR長柄駅から徒歩20分。
石上神宮からは、どれくらいだったっけ??
近くにトレイルセンターがあり
ハイキングっぽい人がたくさんおられました。
歩いて来られる方も多いようですね。
ツツジが有名なので
咲く頃に来たかった…。
ちょっと寂しい参道ですが
変わりにお客さまが…??
いえいえ、ここの主たちだったようで。
(いらっしゃいっ。)
歓迎してくれてるみたい?
すみません、おじゃましまーす。
天長元年(824)淳和天皇の勅願により
重要文化財の仏像5体
建造物4棟という
文化財の宝庫でもあります。
受付で御朱印をお願いして帳面を預けたら
まず左側の大和十三佛霊場へ
行くように言われましたのでコチラへ。
ここは48もあった塔頭の中で
唯一残ったもので旧地蔵院といいます。
現在は庫裡として使われています。
室町時代の書院造りの建物で
寛永7年(1630)建立の重要文化財。
この屋根が珍しいって書いてあったような。
ここから靴を脱いで上がって参拝します。
中に入るとお庭があってその奥に
延命殿ともいわれる地蔵院本堂があります。
庭の横にあるって珍しいですね。
桃山風の小堂も重要文化財です。
4頭の白い象に乗ったお姿。
庭の中心にある松は
中が腐っていてもうすぐ倒れそうだとか。
支えられてなんとか立っている感じですね。
でも奈良で庭を見ることがあまりないので
ちょっとゆっくりできました。
地蔵院を出て歩いていくと
長岳寺の建造物で一番の目玉!
鐘楼門が見えてきました。
創建当時のもので日本最古の鐘楼門。
上層には鐘を吊っていた遺構があるそうですが
今は吊ってないようですね?
目玉といってもちょっと地味…^^;
ですが平安時代の建造物が
今もまだあるってスゴいことです。
本堂まできました。
天明3年(1783)の再建で
11月末まで大地獄絵が公開されています。
地獄絵なので楽しい絵ではないですけど…(^-^;
ご本尊があるはずのところに涅槃図があり
その前には写真が立てかけてあり…。
涅槃図が本尊…??
なんかおかしいなと思ったら
ご本尊たちは東京へ出張中!
運慶のお父さんの康慶の作ではないか
ということがわかってきたために
東博の「運慶展」に出かけられていたのでした。
勢至菩薩は11月末に戻られる予定だそうです。
本堂の前(写真左)には池があり
紅葉も多かったような。
今頃は紅葉してきているのかなー。
少し石段を上がって大師堂の前にある拝堂。
奥には正保2年(1645)建立の
大師堂があります。
鎌倉時代の大石棺佛がある
ということで誰も来ない
階段を登ってみると…
古墳の石材を利用した石仏で
2m近くある弥勒如来だそう。
中の仏さまは彫り直してるのかな?
それにしても鎌倉時代のものが
きれいに残されていますね。
大きな弘法大師像がありました。
その前には…
鐘楼があり、突いてもいいそうなので
久しぶりに突いてみました。
受付に戻って御朱印帳をお迎えに。
まずは本尊の御朱印「無量光」。
大和十三佛第四番「普賢尊」。
そういえば大地獄絵が公開されていたので
公開中限定の御朱印もあったようなのですが
受付には何も書いておらず
いただき忘れましたが、まいっか。
11月末まで公開されているので
「大地獄絵」の御朱印が欲しい方は
受付で聞いてみてください〜。
ところで、長岳寺のすぐ近くにある
トレイルセンターが素敵でした。
最近リニューアルされたみたいで
景色を見ながら食事できるレストランも!
平日で12時前だったのに
ハイキングのお客さんなのか
眺めの良い席はいっぱいでした。
そのほか古墳グッズが販売されてたり…
古墳ピアス、買おうか迷った!
ピアスする余裕もない毎日ですが…
買えば良かったかなあと少し後悔。。。
近くに眺めの良さそうなカフェもありましたが
残念ながら定休日でした。
また来てみたいと思わせるところでした。
御朱印まとめ
拝受場所/拝観受付
★本尊・阿弥陀如来「無量光」
★大和十三佛霊場第四番「普賢尊」
以上、長岳寺でした。