安産・子授けで全国的に有名 奈良・帯解寺
12月に参拝した帯解寺(おびとけでら)。
まだ記事にしていなかったので
思い出しながら書きます。
奈良市今市町734にあります。
JR桜井線帯解駅より徒歩3分。
奈良市内で駅近にありながら
微妙に行きづらい場所だったので
11月の寺宝展にも行けず
12月になってしまいました。
ちなみに3月1〜11日には
秘仏公開がありました。
こちらは元は霊松庵という名前の寺院でした。
世継ぎに恵まれなかった文徳天皇の皇后
染殿皇后(藤原明子)が夢のお告げで
こちらの地蔵菩薩に祈願して懐妊し
後の清和天皇を安産したので
天安2年(858)文徳天皇の勅願によって
伽藍が建立されました。
この時に寺名を帯解寺に改名されたのですが
染殿皇后が見た夢のお告げというのが
都の南一里(約4km)先にある地蔵尊に帯を巻きつけ
その帯を解いて皇后の身体に巻き付ければ
懐妊、安産するというものだったとか。
その通りにして懐妊、安産したために
帯解寺という名前になったそうです。
本堂は安政5年(1858)の建立。
天安2年(858)に文徳天皇によって
建立された地蔵堂は
永禄10年(1567)松永弾正の兵火で焼失。
徳川家光の寄進で再建されましたが
そのあとに再建されたのが現在のお堂です。
なかなかすごい歴史を刻んでいらっしゃいます。
境内にあった大木が気になって。
左側見切れている建物は波切不動かな?
だいぶ前の参拝なので記憶が…^^;
ところで本尊の地蔵菩薩像は
授与所で拝観料400円払えば近くで拝めます。
中に入ると待合所みたいなところで待たされ
しばらくして名前を呼ばれて堂内に入ります。
安産のご祈祷をされていたみたいで
どうやら東京から来られたご家族のよう。
全国からご祈祷を受けに来られるのですね。
安産のご祈祷は千年来伝わる秘法だそうで。
また子授け祈願では門外不出の秘伝文書により
住職自らお守りと護符をしつらえ
一週間祈祷をして授与されるそうです。
秘法とか秘伝文書とかとか…
気になるワードがいっぱい。
お寺でご祈祷は受けたことがないし
受けておけば良かったかな?
近くまで行って見ることができます。
御朱印は拝観中に帳面を預けておきました。
そういえば染殿皇后(藤原明子)って
いろんなところで子授けや安産祈願してますよね。
ワタクシが行ったことがある中では…
子授け祈願をしたことにあやかって
寺名にもなっていますし
染殿皇后が子授けと安産祈願をした寺
ということになっています。
それだけ世継ぎ誕生に対して
必死だったということでしょうね。
でもこの中で一番霊験あらたかそうなのが
この帯解寺ですね。
江戸時代でも徳川家光の側室・御楽の方が
祈願して四代将軍・家綱を授かったり
徳川秀忠の正室・お江も安産祈願をして
家光が誕生したそうです。
近代では昭和34年(1959)
美智子さまのご懐妊に際して
腹帯やお守りを献上したり
平成13年(2001)雅子さまのご懐妊時にも
腹帯やお守りを献上しているそうです。
帯解寺のご祈祷案内
ご祈祷料金を見て
ちょっとビックリしましたが…^^;
軽々とした気持ちでは受けられそうもないですが
子授け、安産祈願される時はご参考までに。
御朱印まとめ
拝受場所/授与所
★本尊「帯解子安地蔵尊」
この他に大和地蔵十福霊場と
大和北部八十八カ所霊場第六十八番札所
になっていますので
それぞれの御朱印もあるはずですが
サンプルは出ていませんでした。
以上、帯解寺でした。