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晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

南都七大寺のひとつで癌封じの寺院 奈良・大安寺

 

奈良市内にあり

5つの霊場の札所になっているのに

なかなか行く機会のなかった大安寺へ

やっと行ってきました。

 

 

 

 

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奈良市大安寺にあります。

近鉄奈良駅、JR奈良駅からバスで15分位。

バスは頻繁に出ていますが

大安寺バス停を降りて12分くらいは

歩きますのでちょっと不便ですね。。。

参拝用駐車場は無料で近くにありました。

 

 

 

 

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創建の歴史は聖徳太子の時代に遡ります。

天下太平の祈りの道場として平群の地に

「熊凝精舎」という一院を太子が建立。

病床の太子を見舞った田村皇子(後の舒明天皇)に

「熊凝精舎を改修して寺院にすべし」と告げたと

日本書紀』や『続日本書紀』に書かれているそうです。

天皇はその遺言によって百済大寺を建立。

これが日本最初の官寺で

大安寺の元になったお寺です。

 

 

 

 

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やがて飛鳥の藤原京に移転し「高市大寺」に

次いで「大官大寺」になり

飛鳥時代の中心寺院として栄えました。

平城京遷都にともない現在地に移され

大安寺となりました。

 

 

 

 

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境内入ってすぐのところにある中門跡。

がらーんとしていますが

ベンチがあったりして休憩できるようになってます。

平安時代以降は衰退し

寛仁元年(1017)の火災で伽藍を焼失。

奈良時代の遺構としては仏像九体が残るのみ。

境内は近年になって整備されたものだそうです。

 

 

 

 

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南都七大寺といえば、興福寺東大寺西大寺

薬師寺元興寺法隆寺そして大安寺のこと。

やっとすべて制覇したことになります。

このラインナップの中で大安寺は

けっこうマイナーなのではないかなーと。

 

 

 

 

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本堂には十一面観音が祀られていますが

通常は秘仏で御開帳は10月1日〜11月30日。

中に入るのには拝観料400円いるそうです。

しかし寺務所に行ってチケット替わりのパンフをもらって…

というのが周知されてないのか?

拝観料払ってないと思われる人多数でした。

こういうシステムってなんだかなーと。

お参りするだけなら拝観料いらないと思うし

拝観料とるなら入口に受付を作って

全員からとらないと不公平じゃない?

と真面目に払っている人は思いますよねえ。

 

 

 

 

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ワタクシは先に寺務所に行って御朱印をいただき

一緒に拝観料も払って堂内を拝しました。

御朱印は本尊のほか、本堂の後ろにある

嘶(いななき)堂のものもありましたので

本堂の裏へまわってみました。

先に聞いておかなければスルーするところでした。

 

 

 

 

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忿怒の形相をした馬頭観音が祀られ

苦悩を除き福を招いてくれるそう。

秘仏ですが毎年3月1〜31日まで御開帳されます。

大和北部八十八カ所霊場の二番札所になっています。

若き日の弘法大師はこの寺で学び

別当になったという由縁からです。

 

ちなみにこの巡礼のパンフ(というかコピー用紙)

をいただきました。

奈良めぐりしているとよく出くわす巡礼なので

調べてみると3分の1くらいはすでに行ってました。

しかし御朱印を見直すと大和北部のものがない…

だいたいのところですべてくださいって言ってるなずなのに。

つまり、大和北部の御朱印くださいって

言わないといただけないという

知る人ぞ知るマイナー巡礼のようです。

明和年間(1764〜72)に始まった巡礼ということで

歴史は古いのですが廃寺になっているところもあり

パンフには「納経は自治会長宅にて」とか

「○○商店にて」とかマニアックな情報も…^^;

大安寺は一番札所でもあり事務局もあります。

そして第28番の往生院の御朱印もいただけます。

大安寺から歩いて行けるところだったら

行こうかと思ったら生駒市だって…。

これだけ離れた場所が納経所だと

参拝した日に御朱印もらうのも難しいのでは?

と思ったりしましたが。

マニアックな巡礼に興味を持った方は

まず大安寺に行かれてみてはいかがでしょうか。

札所一覧はネットにも載っていますが

廃寺や無住のお寺の納経所は

このパンフでないと載っていないと思われます。

 

 

 

 

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手水舎の後ろにはいのちの小径という竹林があります。

毎年1月23日には癌封じ笹酒祭りが、

6月23日には竹供養・癌封じ夏祭りが行なわれます。

竹と縁のあるお寺なのですね。

 

 

 

 

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小さな竹林ですが雰囲気がありますね。

大安寺が癌封じで有名な訳は

光仁天皇がこのお寺にて

悪病退散の祈りを重ねられていたから、だそう。

終わってしまったばかりですが

1月23日の笹酒祭りは光仁天皇の御忌法要でもあります。

温められた笹酒がいただけるということで

行ってみたかったな〜。

 

 

 

 

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竹林の中にあった美流孔(みるく)塚。

乳癌平癒の塚ということで

予防のため撫でておきました。

 

 

 

 

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最後に宝物殿で天平仏像を観賞。

不空羂索観音楊柳観音聖観音など

美麗な観音さま揃いでした。

ちなみに大和路秀麗八十八面観音霊

という巡礼の札所でもあります。

この巡礼は十一面観音に限っていますので

本堂におられる観音さまをさしていますが

散華型の御朱印を授与していただけます。

こちらの散華は大和四神めぐりと違って

裏には何も書いてなく薄い紙なので

朱印帳に貼って保存すればいいのでしょう。

ただし、小さい帳面だとハミ出すので注意。

大和四神めぐりの散華は裏に絵が描かれているので

貼ったら見えなくなるし保管に困っています…。

 

それにしても奈良って独自の巡礼が多いんだなあ

と気づいた大安寺の訪問でした。

 

 

 

 

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最後に大安寺の東側にあった推古天皇社へ。

聖徳太子と関わりがあるから?

ここにあるのでしょうか??

 

 

 

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小さな祠があるだけでしたが

山茶花が満開で美しかったので

思わず立ち寄ってみました。

 

 

 

御朱印まとめ

拝受場所/寺務所

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★本尊「南無佛」

 

 

 

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聖徳太子御霊蹟第23番「太子遺願之大寺」 ★大和十三仏第13番「虚空蔵尊」

 

 

 

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★大和北部八十八カ所第2番・嘶堂「馬頭観音

 

 

 

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★大和路秀麗八十八面観音「南無佛」

 

 

 

以上、大安寺でした。