海上安全を祈願する寺院 奈良・海龍王寺
11月に行った参拝記の続き。
法華寺からすぐ近くの海龍王寺へ。
バスで法華寺下車。
藤原不比等の邸宅が建てられた場所。
不比等が亡くなったあとに
光明皇后が居住する皇后宮となりましたが
北東隅にある寺院は皇后宮内寺院として
「隅寺」「隅院」と呼ばれていました。
唐から帰国した僧・玄昉を初代住持として
最新の仏教・仏法を伝えるための
寺院として創建されました。
しかし境内からは飛鳥時代の古瓦が出土しているので
それ以前から何らかの建物があったと思われるそうです。
本堂には木造本尊十一面観音立像などが
あったはずですが、あまり記憶になく…><
東シナ海で暴風雨に遭遇します。
その時に海龍王経を唱えたことで
九死に一生を得て無事に帰国できました。
このことから聖武天皇より海龍王寺の寺号を賜り
遣唐使の渡海安全祈願をするお寺になりました。
重文の西金堂は奈良時代の建造物。
内部には国宝の五重小塔がありました。
総高4.01mで工芸品ではなく
建造物として国宝に指定されています。
そういえば元興寺にもこういう小塔あったなあ。
京都ではあまり見かけないので
奈良ならではの建造物なのかもしれません。
ちなみにこちらは真言律宗のお寺。
現在も真言律宗なら「ぼさつの寺めぐり」に
入ってても良さそうなんだけど…?
いろんな事情により加入されてないみたい。。。
鎌倉時代の建物、経蔵は
わかりにくい場所にありました。
見所といえばそんなところで
こじんまりしたお寺なのでした。
受付に預けていた御朱印帳を受け取って終了。
「妙智力」とは、観音さまの不思議な力のこと。
物事を客観的に見て考察する知恵のこと。
そんな意味があるみたいです。
御朱印まとめ
拝受場所/拝観受付
★「妙智力」
★このほか大和北部八十八カ所第十九番「十一面観音」があります。
以上、海龍王寺でした。