秘仏の毘沙門天と美しい庭園 京都・相国寺養源院
1月から3月18日まで開催されている
「京の冬の旅」非公開文化財特別公開。
やっと時間ができて行ってきました。
同志社大学に北側にある
相国寺内の塔頭・養源院。
池泉回遊式の庭園です。
お寺が開かれたのは室町時代で
開祖は曇中道芳(どんちゅうどうぼう)。
足利義満・義持父子の
帰依を受けましたが
出世を臨まず黒衣を着て過ごし
禅室に隠棲されたそうです(ノ゚ο゚)ノ
ご本尊は薬師如来ですが
ここの見所は毘沙門天さま。
長年存在を知られてなかったのが
相国寺の近くに住む人物の夢に現れ
「我が像を修復して参拝せしめよ」
と告げられて発見されたとか(((゜д゜;)))
忘れられた存在なんて
寂しいですもんね。。。
撮影禁止なので看板を撮影。
毘沙門天さまの特徴といえば
右手に戟(げき)という武器を持ち
左手に塔を乗せているのが普通。
でもこの毘沙門天さまは
左手に戟を持ち、
右手は腰に当てています。
仏像さまのポーズも様々なんですね。
石庭を通って奥にある
書院「相和亭」へ向かいます。
毘沙門天さまの御前立ちが
置かれているのですが
そちらは江戸時代作。
穏やかなお顔をされていて
作風の違いは感じられますが
ポーズは一緒でした(=^.^=)
そして踏まれている餓鬼の
ポーズが…オモシロイ( ̄m ̄〃)!
なんというか歌舞伎役者ぽい?
これは撮影禁止だし看板もないので
行って確かめるしかないですが…
御前立ちの毘沙門天さまのほうに
ビビッときてしまいました。
さて奥の書院へ。
近衛家の桜御所から移築されたという
美しい庭園にはガラスが…(-"-;A
庭でガラスが閉まっていると
残念に感じてしまいますが
実はこのガラスは江戸時代のもので
とっても貴重なものだそうです。
少し歪んで見えたり
気泡が入っていたりするのですが
江戸時代の技術としては
ここまでが限界だったとか。
『ぶらぶら美術・博物館』では
ここのお庭は座って見るのがいいと
言っていましたが
まさに座ってのんびりしたくなる
そんな場所でした。
このほかにも戊辰戦争の時に
という歴史もあり。
イギリス人医師の
ウィリアム・ウィリスにより
日本初のクロロホルム麻酔を使った
外科手術が行なわれた場所
でもあるそうです。
柱には戦いに行きたくても行けない
藩士たちの苛立ちによって付けられた
刀傷を見ることもできます。
御朱印は二種類あり、書き置きです。
特別拝観で塔頭の場合は
ほとんどが書き置きです。
さて、次も相国寺内の塔頭へ。
続きます♪