晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

真田信繁が家康を追いつめた場所 大阪・一心寺






安居天満宮のお向かいにある

浄土宗のお寺、一心寺。

堂々たる石碑が目を惹きます。









うわ〜、なんじゃこりゃ!!

平成9年に完成したという

仁王門なんだそう。

京都では絶対できそうにない

デザインの仁王門。

これぞ大阪名物かも!?









とても広い境内にある本堂。

一心寺は文治元年(1185)

四天王寺に参詣した法然上人が

西門から美しい日没の光景を目にし

その場所に草庵を開きます。


参詣した際に共に日想観という

念仏修行をされたそうです。

大坂の陣の時は戦地になり

横たわっていた無数の遺体を

供養し塚の上にお堂を建てたそうです。

このお寺はお盆におこなう施餓鬼法要を

年中おこなっていることでも

知られているそうで

この日も本堂では法要中でした。









本堂の横には何やら建物が

たくさんあります。

線香の煙もくもく。

ここは骨佛という

十数万人分の人骨を集めて造られた

仏さまを安置する場所。

嘉永年間から始まり

十年ごとに造立するならわし

ということで現在は13体に

なるはずですが6体は

戦争で失われたので

7体が安置されているのですね。

何だか一見者は入れないような

そんな雰囲気でした(・_・;)










境内をぐるり廻ってみます。

鳥羽伏見の戦いの

東軍戦死者の碑がありました。

なぜここにあるんだろう…?









境内の奥には開山堂。

法然上人の像を祀っています。

ここの説明看板には英語が。

観光地化されているそうですが

あまり観光客っぽい人は

いないような雰囲気…。









開山堂の隣には

戊辰戦争で亡くなった

会津藩士のお墓があり

その横にはこの供養塔が。

これは本多忠朝のお墓だそうで。

ありがたいご利益もあるとか…

本多忠勝の次男である忠朝は

大酒飲みで大坂の陣の時も

飲んだ酒のために討ち死にに。

最期の時「自分の墓に参れば

酒が飲めないようにしてやる」

という遺言を残したのだとか(°д°;)









えっ、なんか間違ってません!?

自分が悪いのでは…(((( ;°Д°))))

といいたくなるエピソードですが。

その後は酒封じの神とされ

お酒を断ちたい人が訪れるそうです。

ワタクシは参詣しませんよっ

外から撮影するのみです。

ちなみに天王寺七坂スタンプラリーの

スタンプもこのエピソードになってます。

安居神社で見つけて思わず

由緒書きの裏に押してしまったけど

本当は100円で台紙が買えるのだそう。

ここまで押してから知りました(><;)

可愛いイラストだし

これを見てこの人のお墓があったんだ

って知ったし、面白いスタンプですね。










とっても目立つパゴダのような

この建物は平成4年に完成した念佛堂。

納骨や施餓鬼法要の

申し込み受付のほか

御朱印の受付所でもあります。

この日もたくさんの人が

いらっしゃいましたが

御朱印というより納骨か

法要の申し込みのようでした。

そしてこの奥に真田信繁

家康を追いつめた時に

家康が隠れたという

霧降りの松があるのですが…

見逃してました…。(;°皿°)

一番ゆかり深い地なのに…(><;)

霧降りとは追いつめられた時に

松から霧が吹き出して

家康が助かったという

伝説があるのだとか。

ちなみに一心寺のすぐ南には

冬の陣では家康が

夏の陣では信繁が

陣を敷いた茶臼山があります。

石碑があって入れるように

なっているみたいです。

信繁ゆかりの地ではありますが

御朱印がないのでカット…。

でもいつかは行きたい!!










たくさんの人が訪れていますが

観光客っぽい人ではなく

本気モード(?)な感じ。

ここは信仰の地であると

感じさせられる場所でした。

パワースポットというのとは

違うような気もするけれど…

京都の有名寺の雰囲気とは違う。

太融寺と似ている気がしたなあ。

近所の四天王寺とは全然違う。

四天王寺は京都っぽいというか

観光客みたいな一見者でも

ふわりと包み込んでくれる

雰囲気があったけれど

ここは軽い気持ちで入ってはいけないような

開かれたお寺ではあるけれど

信仰の邪魔はしてはいけないなと

襟を正したくなるような

そんな背筋が伸びるお寺なのでした。











御朱印いただきました!










念佛堂にていただきました。

「日想観殿」日想観を行なう場所。

日想観とは西に沈む太陽に向かって

念仏を唱え極楽往生を願う

念仏修行だそうで

今も行なわれているそうです。

ここでちょっと嬉しい事が!

二枚重ねの和紙の間に

シートを挟んで裏移りしないように

してから書いてくださいました。

ちょっとしたことですが

この心遣いが嬉しい…(*゚ー゚*)










さて、次はゆかりの地ではありませんが

ちょっと気になっていたお寺へ。

続きます♪