日本最大の白い観音さま 奈良・岡寺(龍蓋寺)
飛鳥の御朱印めぐりに戻りまして…
南へ自転車で約10分くらい走ると
鳥居が見えてきますのでここからは登り。
もうこげなくて押して行くと
レンタサイクルの駐輪場があります。
ここに置いてさらに急な坂道を登ります。
駐輪場にはレンタサイクルが溢れてました。
駐輪場から10分くらいかかったかな?
やっと仁王門に到着です。
直前にスキー場の上級コースみたいな坂を
息を切らしながら登ってやっとの到着。
車の入場口は別にあり、門の手前に駐車場がありました。
仁王門からさらに階段を経由して本堂に到着。
高市郡明日香村岡にある岡寺の正式名称は
東光山 真珠院 龍蓋寺(りゅうがいじ)。
岡山の中腹に位置するため岡にある寺=岡寺
と呼ばれるようになりました。
西国巡礼第七番、日本最初の厄除霊場ともいわれています。
文化2年(1805)建立の本堂。
本尊は如意輪観音で日本最大の塑像の観音さま。
塑像とは粘土を素材とした仏像彫刻のこと。
木造だと黒く朽ちていきますが塑像は白いのが特徴。
奈良時代後半の仏像に多く見られる造像方法ですね。
像高4.5メートルという大きさは日本最大。
インド、中国、日本の三国の土を使って
弘法大師が造ったといわれています。
大きさと白さに圧倒されます。
こちらも御朱印があるので見るのを忘れずに!
本堂横の納経所で御朱印帳を預けて境内散策。
一種類いただく場合はその場でいただけますが
全部で6種類あるのでたくさん欲しい場合は
預けたほうが効率がいいですね。
阿弥陀三尊を安置しています。
変わった菊だけど奇麗〜と写真撮ってたらハチが!
ところで岡寺の歴史は天智天皇2年(663)まで遡ります。
草壁皇子が住んでいた岡の宮を仏教道場に改め
当時の仏教の指導者であった義淵僧正に下賜され
創建されたと伝わります。
法相宗の寺院として始まり、江戸時代までは興福寺の末寺でした。
義淵僧正は法相宗の宗祖として尊敬されている人物です。
奥之院の方へ行ってみます。
るり井という井戸があり
弘法大師ゆかりの厄除のわき水だそうです。
奥之院の鎮守社の稲荷明神社。
そういえば参道の最初に鳥居がありましたが
境内はあまり神仏習合な感じがしませんね。
“弥勒の窟”といわれる奥之院の石窟。
奥には弥勒菩薩座像が祀られています。
石窟って独特の雰囲気で…
中に入りたい気にならないんです…><
すみませんが、ここから合掌。
一番眺めがいいところまで来ました。
周りの木はすべて紅葉!
この時はまだ青々していますが、そろそろ見頃かな。
ここが紅くなった時にまた来てみたいなあ。
三重宝塔まで来ました。
創建当時の三重塔は文明4年(1472)に台風で倒壊。
昭和61年(1986)にやっと再建されました。
毎年10月第三日曜日の開山忌に内部公開されます。
うーん、いい眺め!
お天気も良く、飛鳥ののどかな街並が奇麗に見えました。
少し降りて昭和の始めに建立された大師堂。
幼少期のお大師さまの稚児大師像と
修行していた頃の修行大師像があります。
本堂へ戻って御朱印帳をお迎えに。
6種類の御朱印サンプルは出ていました。
オリジナルの御朱印帳もあり
黒地に観音さまが描かれたもので1500円。
飛鳥の寺社めぐりで一番惹かれたデザインでした。
西国の散華もいただいて満足、満足♪
御朱印まとめ
拝受場所/本堂横の納経所
★左・西国霊場第七番 御詠歌
「けさみれば つゆの岡寺 にわのこけ さながらるりの 光なりけり」
右・西国霊場第七番「厄除大悲殿」
★奥之院本尊「弥勒」
★奈良大和四寺巡礼「厄除佛」
以上、岡寺でした。