晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

奈良にもあった怨霊を祀る神社 奈良・御霊神社

 

怨霊と聞くと胸騒ぎがするワタクシですが

京都での怨霊を祀るスポットはある程度知っていたものの

奈良では全くノーマークでした。

興福寺から元興寺を経てならまちをテクテクしていると

元興寺塔跡の南西に御霊神社という石碑を発見!

 

 

 

 

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奈良市薬師堂町に鎮座しています。

桓武天皇が即位してから度々災いが起こり

井上内親王他戸親王など八柱が祀られました。

延暦19年(800)五條市から勧請されて

現在のならまち付近にあったといわれています。

宝徳3年(1451)元興寺の火災で類焼し現在地に還宮されたそうです。

 

 

 

 

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八柱のご祭神は井上皇后(いがみこうご)、

他戸親王(おさべしんのう・井上皇后の子)、

早良親王(さわらしんのう)、藤原広嗣(ふじわらのひろつぐ)、

藤原大夫人(ふじわらがいふじん)、伊予親王(いよしんのう)、

橘隼逸勢(たちばなはやなり)、文屋宮田麿(ぶんやみやだまろ)。

政権争いによって非業の死を遂げた方ばかりです。

桓武天皇は井上皇后のことはかなり恐れていたみたい。。。

奈良につくって、京都にもつくって、それでも怯えてた!?

どんな酷いことしたんだろうって思うけれど。。。

今では穏やかに守ってくださるご祭神なんですね。

 

 

 

 

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社務所にて御朱印いただきました。

写真を撮り忘れたのですが、鳥居をくぐってすぐ左側に

縁結びのご利益があるという出世稲荷神社があります。

稲倉魂命(うがのみたまのみこと)をはじめ

縁結びの神様・大国主命が祀られているから、だそう。

出世と名がつくのはやはり秀吉が参拝していたとか。

縁結び、出世を願う人は行ってみてね。

 

 

 

 

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ちなみに御霊神社から南東へ徒歩6分ほどのところ

奈良市西紀寺町には崇道天皇社があります。

早良親王崇道天皇を祀る神社で御霊神社と合わせて

南都二大御霊社といわれているそうです。

こちらも行ってみましたが授与所に人気がなく…。

タイミングが合えば御朱印いただけるそうですよ。

奈良の小神社ってなかなかに難しいけれどね…><

 

 

 

御朱印まとめ

拝受場所/社務所

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★「御霊大神」(初穂料500円)

 

 

 

以上、御霊神社(奈良市)でした。