阿修羅像の衣柄デザインの御朱印帳 奈良・興福寺
何度か行っている興福寺ですが
京都の御朱印と混ざってしまっているのが気になって。
再訪した5月の時のことです。
近鉄奈良駅から徒歩5分くらいです。
いつもこの階段を登って南円堂から参拝します。
過去の記事はこちら。
創建以来4度目の再建で
寛政元年(1789)に建立された南円堂。
八角形の変わったお堂です。
御開帳は10月17日のみですが、御朱印はいつでもいただけます。
まだ御開帳に行ったことがないので、予定が合えば行きたいな。
南円堂の売店で御朱印帳をゲット。
売店は納経所の横にあります。
納経所でも御朱印帳は売っていますが
こちらの御朱印帳は売店のみでの販売になります。
阿修羅像が着ている衣の柄をデザインに採用。
同柄のきんちゃく袋も売ってました。
御朱印は相変わらずカッコいい!
外国人の姿が多かった印象です。
今回は御詠歌を省いて「南円堂」「一言観音」「令興福力」
三種類をいただきました。
日差しから逃げて日陰に行くと
小さな不動堂がありました。
南円堂のちょうど向かいになります。
小さいお堂も気になるようになってきた今日この頃。
五重塔と東金堂へ。
前回の記事で歴史に触れてなかったので少し。
藤原北家と関わりが深く、手厚く保護されたので勢力が強くなり
平安時代は北の延暦寺と並んで「南都北嶺」と呼ばれるほどになりました。
僧兵を従えては強訴(政治に圧力をかけること)を繰り返していました。
そんなことがあってか治承4年(1180)平重衡によって
焼き討ちをされてしまいほとんどの伽藍を失ってしまいます。
しかし、すぐに復興されています。
現在残っている建物で古いものはこの時に再建されたものだそう。
写真の東金堂は神亀3年(726)創建以来、6回の火災にあい
現在のお堂は応永22年(1415)に再建されたものです。
5回の火災をへて、現在は応永33年(1426)に再建されたもの。
享保2年(1717)にも大規模な火災がありましたが
それにはこの五重塔は耐えたということですね。
この時焼けた西金堂、講堂、南大門は再建されていません。
一時は廃寺のようになり、この五重塔も売りに出されたとか!
お寺としては、これは噂にすぎないと否定されていますが。
それだけ荒廃していた時代もあった、ということです。
東金堂の向かいにあるプレハブ小屋(?)に納経所があります。
「東金堂」のほか再建中の「中金堂」や国宝館の本尊「千手観音」
南円堂と同じ「令興福力」もいただけます。
中金堂の再建完成予定は平成30年。
完成したら記念の御朱印が授与されるのでは!と期待しています。
中金堂の瓦をデザインした御朱印帳もあり
赤とベージュは南円堂でも売っていますが
紺のみ、東金堂前でしか売っていないそうです。
この日は国宝館には寄らずさらっと境内を後にして猿沢池へ。
歩き疲れたらちょっと休憩するのにいい場所です。
8月26日〜10月10日まで、三重塔と五重塔の初層が公開されます。
三重塔は南円堂の北側という、あまり目立たない場所にあります。
同時開帳というのも珍しいかと思いますので行かれる方は是非!
御朱印まとめ
拝受場所/南円堂前の納経所
★阿修羅像の衣柄御朱印帳(16×11cm)1200円
販売は南円堂の売店
★西国第九番「南円堂」
★「一言観音」
★「令興福力(りょうこうふくりき)」
興福寺全体を表す御朱印なので、南円堂、東金堂どちらでもいただけます。
寺名の由来となった“福力を興さしむ”という言葉。
★西国九番の御詠歌
「春の日は 南円堂に かがやきて 三笠の山に はるるうすぐも」
★一言観音の御詠歌
「頼もしく 歩みを運べ 一言の 願いも捨てぬ 誓い今せば」
拝受場所/東金堂向かいの納経所
★南円堂と五重塔の金の箔押し御朱印帳(18×12cm)1200円
販売は南円堂納経所、東金堂納経所
1ページ目に阿修羅像のイラスト入り
★西国薬師第四番「東金堂」
★「中金堂」
★「千手観音」
★西国薬師四番の御詠歌
「さるさわの いけのほとりの てらにはに るりのひかりは あまねかりけり」
以上、興福寺でした。