飛鳥仏と平安仏を見比べ 奈良・法輪寺
3月に行ったのにまだ書いてなかった><
法隆寺から北へのどかな道を進むと
法輪寺の三重塔が見えてきます。
JR法隆寺駅から歩くと30分くらい?
駅前にレンタサイクルもあります。
門前に無料駐車場がありました。
法輪寺は小本山という寺格です。
五本の筋塀が寺格の高さを物語っていますが
こちらは世界遺産には指定されていません。
世界遺産でない理由としては
国宝であった三重塔が落雷によって
昭和19年(1944)に焼失したから。
昭和50年(1975)に焼失前と
同じ姿で再建されました。
新しくても塔はやっぱりお寺の“顔”。
桜の季節だったので
素敵なコラボレーションを
見ることができました。
創建については不明な点が多いのですが
寺伝では聖徳太子の子、山背大兄王が
太子の病気平穏を願って建立した
となっています。
正面に見える講堂は収蔵庫として
昭和35年(1960)に改築されたもの。
中には本尊の十一面観音のほか
珍しい米俵乗毘沙門天立像なども!
面長なのが特徴の飛鳥仏と
平安仏が並べられているので
違いをじっくりを見られます。
米俵に乗った毘沙門天さまは
平安時代作ですが江戸時代に
中心を残して大規模修繕されているそう。
その時に七福神の大黒さまと
習合されるようになったから
米俵に乗っているのでは?と
お寺の方が説明してくださいました。
講堂の後ろには秘仏の
妙見菩薩像を安置する妙見堂。
4月15日には御開帳があるそうです。
講堂内に御前立ちがありました。
ひとつだけ願いを叶えてくれる
確かそんなことが書いてあったような…
熱心にお参りする人がおられました。
講堂の屋根瓦は鴟尾(しび)という
魚尾型の棟飾りだそうです。
古代の寺院建築によく見られます。
京都ではあまり見ないかな?
講堂内で書いていただいた御朱印にも
鴟尾の印がありました。
山背大兄王が法輪寺の井戸水を
産湯に使ったという伝説があるので
「山背王誕生水」と書かれています。
御朱印は全部で三種類あり
お寺全体の本尊である「薬師如来」と
講堂の本尊「十一面観音」。
お花も奇麗に咲いていました。
仏像好きにとってワンダーランドな
お寺なのでした。
御朱印まとめ
拝受場所/講堂内
★左・法輪寺講堂本尊「十一面観音」
★聖徳太子御遺跡第十六番「山背王誕生水」
以上、奈良・法輪寺でした。