宝物の柄をモチーフとした御朱印帳 奈良・唐招提寺
薬師寺から北へ5分ほど
歩いたところにあります。
こちらも7年くらい前に来て2度目の参拝。
唐から来日した鑑真は
東大寺で5年過ごしたあと
旧宅地を朝廷より譲り受け
天平宝宇3年(759)戒律を学ぶ
人たちのための道場を開きました。
南大門を入ってすぐに目に入る金堂。
奈良時代(8世紀後半)建立の
本堂としては現存唯一のもので国宝。
屋根の左右に乗っている
魚の尾のような鴟尾(しび)という瓦が
この建物が古代の建築であることを物語っています。
中には本尊の盧遮那仏座像を中央に
薬師如来立像、十一面千手観音立像。
中には入れませんが像高3mの盧遮那仏は
外側から見ても圧倒されます。
金堂の後ろには講堂。
平城京の東朝集殿を賜って移築したもので
こちらは中に入れて本尊の弥勒如来を
間近で見ることができました。
開山堂へ向かう途中に
松尾芭蕉の句碑がありました。
貞享5年(1688)鑑真和上像を
拝した芭蕉の句だそうで
お願いすればこの句の御朱印も
いただけるそうです。
売店となりにある御朱印所にて
別紙でいただいた
鑑真大和上の御影の御朱印。
バックは開山堂です。
現在、鑑真和上像は国宝で御影堂にあり
毎年6月5〜7日のみ公開されます。
なかなか拝むことができないので
毎日拝めるようにと像を新しく作られ
開山堂にお祀りされています。
開山堂から東に歩いていくと
少し離れたところに鑑真和上御廟があります。
厳重な門があり入っていくと美しい苔!
離れているのでここまで来ない人も
多いのかもしれませんが
ここはやはり聖地、パワーがありました。
御廟のまわりをぐるっと一周。
東の端に新寳蔵という宝物館があります。
7年前の参拝ではここで見た仏像が
一番記憶に残っています。
お世辞にも大きいとはいえない宝物館でも
高さ1.6〜3m級の仏像に
囲まれる空間は圧倒的。
別料金200円払っても2回目でも
見て良かったな〜と思える時なのでした。
新寳蔵は春と秋の期間限定公開になります。
礼堂の東側にも古そうな建物が…
経蔵と宝蔵で奈良時代の校倉造倉庫。
共に国宝というスゴいものなのでした。
右の経蔵は創建以前からここにあった
新田部親王邸の蔵を改造したもので
左の宝蔵は寺になってから建てられたもの。
西の端まで行ってみると戒壇が。
出家した者が正式な僧になるために
受戒の儀式をおこなった場所。
嘉永元年(1848)に焼失し
再建されていません。
最後に、薬師寺は新しいお堂が多いのに対し
すぐ近くの唐招提寺は古い建物ばかり。
徒歩5分の距離なんですがこの違いは?
次々と再建できた薬師寺は
信者さんが多いのだろうしそれはすごい事。
でも焼けなかった唐招提寺もすごいなあ。
さて、御朱印はすべて売店横の
御朱印所にていただけます。
時間がかかる場合があるので
先に御朱印所へ行くように
書いてありましたのでその通りに。
御朱印帳は大サイズで1400円(御朱印別)。
この柄、友人が持っていて気になっていたの。
御朱印帳袋も一緒に購入! 1800円。
鑑真大和上1250年御諱(ぎょき)記念として
平成25年(2013)に製作されました。
所蔵する宝物の紙裁文(かみさいもん)の
模様をモチーフにしたもの。
紙裁文とは紙を透かし切りした文様
といえばわかりやすいかな?
奇抜だけども美しい。
この柄の服欲しい〜笑!
もうすぐ“うちわまき”が開催されます
唐招提寺といえば有名な“うちわまき”。
中興の祖、覚盛(かくじょう)が
修行中に蚊に刺されているのを弟子がたたこうとすると
「自分の血を与えるのも菩薩行である」
と言って戒めたという故事からその徳をたたえ
せめて団扇で蚊を払って差し上げようと
上人が亡くなられた時に法華寺の尼僧が
ハート型のうちわを供えたことが始まりだとか。
覚盛上人の言葉もすごく重みがありますが
ハート形のうちわを供える尼僧…
もしかして覚盛上人に片思いしていたのかも!?
出家した身で想いを伝えられなかったのね…
勝手な想像ですが…(^^;
ハート形のうちわが欲しい人!
5月19日9時から整理券が配られるそうです。
うちわまきは15時から1500本まかれるそう。
安全のために手渡し分もあるようですが…
うちわを授かると病魔退散や魔除けのご利益と
縁結びのご利益もあったりして!?
♡型のうちわ、ゲットしに行ってみてね〜♡
唐招提寺の御朱印まとめ
拝受場所/売店隣の御朱印所
★本尊「盧遮那仏」
★「鑑真大和上」(別紙)
御朱印帳(大)1400円(御朱印代別)
*柄違いでグリーン系もありました
以上、唐招提寺でした。