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晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

春期非公開文化財特別公開1 京都・安楽寿院

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春の非公開文化財特別公開が

4月29日〜5月8日まで開催中です。

今回は2ヶ寺ピックアップ。

ひとつめは気になっていたのに

拝観できなかった安楽寿院へ。

 

 

 

 

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京都市伏見区竹田中内畑町にあります。

地下鉄竹田駅近鉄竹田駅から徒歩5分ほど。

通常は非公開、予約したら拝観できるのかも?

非公開文化財特別公開では

4年前に公開されているみたいですね。

 

 

 

 

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平安時代末期、この辺りは

鳥羽上皇鳥羽院)が築いた

鳥羽離宮がありました。

不安定な世の中だったため

天下泰平を願って鳥羽離宮の東殿に

建立したのが安楽寿院。

保延3年(1137)のことです。

 

 

 

 

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ここから拝観へ。

中には豊臣秀吉からの安堵状が!

しっかりとミミズの糸印を鑑賞。

庭もありましたが撮影できず。

 

 

 

 

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鳥羽離宮跡はそのほとんどが失われていて

発掘調査によってわかってきたそうです。

 

 

 

 

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書院の横には薬師堂。

ここを通り過ぎて収蔵庫へ。

 

 

 

 

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薬師堂の隣には大師堂。

真言宗なのでお大師さまがおられます。

このお堂は鳥羽上皇の皇后

美福門院のために建てられた新御塔が

慶長元年(1596)の伏見大地震で倒壊したあと

残った建材で建てられたものだそうです。

 

 

 

 

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収蔵庫にも鳥羽離宮の地図が。

この辺りを歩いてみたくなりました。

 

 

 

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収蔵庫に鳥羽院念持仏の

重文の阿弥陀如来像があります。

平安時代後期作の丸く穏やかな表情。

像高1m以上はありそうな大きさに

天皇ともなると念持仏も大きいのね、と驚き。

 

 

 

 

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その奥にも展示がありました。

ここは鳥羽離宮を発掘調査した時に

出土したものが展示されてました。

 

 

 

 

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研究員の方の説明で一番驚いたのが

平安時代鴨川が今より東側を

流れていたということ。

貴族が鳥羽離宮へ行くのに

鴨川を使っていましたが

西側から上陸したという記述がないそうで。

ならば鳥羽離宮は川より西側にあるはず。

でも現在では跡地は川より東側に。

江戸時代には今とほぼ同じに

なっていることがわかっていますが

その間を記述したものが見つかってないそう。

考えられるのは豊臣秀吉の政策。

伏見城築城のために川の流れを変えた…?

この話は全く知らなかったので

安楽寿院の歴史よりも

こちらのほうが印象的でした(^_^;)

 

 

 

 

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展示室を出たところに

鳥羽天皇陵がありましたので参拝。

 

 

 

 

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少し北に歩くと老人ホームの敷地の片隅に

重文の五輪石塔があります。

弘安10年(1287)の銘があり

最盛期の安楽寿院を物語る

数少ない遺構なのだそうです。

安楽寿院の他に鳥羽離宮時代からの遺構は

南西に歩いてすぐのところにある

北向山不動院と城南宮くらいだそうです。

北向山不動院、近いし行ってみよかな〜(^^)

 

 

 

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拝観受付のところまで戻ると

向かいが近衛天皇陵なので行ってみると…

立派な多宝塔が(゚o゚;;!

近衛天皇は美福門院の子で

崇徳院の次に天皇になった方。

この皇位継承保元の乱の原因のひとつ。

正直、何をした人か印象がないくらいですが…

今まで見た天皇陵の中で

(といってもそんなに多くないけど)

一番すごい、ゴージャス?な気がしました。

本当はこの塔は鳥羽院

美福門院のために建てられたもの。

しかし鳥羽院の後に亡くなった美福門院は

遺言により高野山に葬られたため

近衛天皇の遺骨が納められたそうです。

せっかく夫が作ってくれたお墓に

入るのを拒否?した妻って…((((;゚Д゚)))))))

 

 

 

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御朱印は別紙(書き置き)でした。

久しぶりの菊紋( ̄▽ ̄)

手作りっぽい宝印がいいですね。

 

以上、安楽寿院でした。