安国寺恵瓊が再建した客殿と苔庭 京都・退耕庵
「春の京都 禅寺一斉拝観」が
12日から始まりました。
遠忌記念のイベントで
その中からピックアップした3ヶ寺へ…
まずは東福寺の塔頭、退耕庵へ。
4、5年前くらいには11月に公開されていたと
記憶していますが、最近は閉められてて…( ; ; )
予約制になったみたいですね。
なかなか行けなかったので、行ってみたかった場所のひとつです。
貞和2年(1346)東福寺の第43世・性海霊見(しょうかいれいけん)によって創建。
現在は客殿として使われており、現在の仏間は昭和5年(1930)の建立だそうです。
…とまで言ってたくらい安国寺恵瓊、気になるんですσ(^_^;)
しぶといんですよね〜、最期は壮絶なんですがドラマチックでもある!
大河の主役にはならなそうですが、サイドストーリーとしてならいいかも!?
そんな安国寺恵瓊が再建した客殿には茶室「作夢軒」があり、
ここで石田三成や宇喜多、小早川らと徳川討伐の謀議が行われたとか!
天井には隠れるところがあったり、武士を控えさせる伏侍の間も…(゚o゚;;
写真は撮れませんでしたが、歴史的な場所しっかりと目に焼き付けました。
南庭は苔庭、中庭に大きな池があって見ごたえありますが、座ってゆっくりは出来ません。
人が多かったわけではないのですが、そういう雰囲気でした。
客殿の外に出て、門の手前にある玉章(たまずさ)地蔵尊へ。
小野小町作といわれる高さ約3mの土でできたお地蔵さんが!
東山区渋谷越にあった小町寺から明治7年(1874)に移されたものだそう。
お堂の前には小野小町百歳井戸が。
仏間で小野小町百歳の像をみることができます。
お地蔵さんの名前の玉章(たまずさ)とは手紙という意味の昔の言葉。
このお地蔵さんのお腹あたりに小町宛のラブレターが入っているとか!
邪念を払うためにここに納めたのそうで、
悪縁を絶って良縁を結ぶというご利益もあるとか!?
よく聞くようなご利益が…(^_^;)
小野小町作っていうだけで驚きなのに、この大きさ、
こんなところに!?という驚きだらけのお地蔵さんでした。
御朱印は受付には置いてなく
隣の玄関のピンポンを押して帳面を出してください、と言われました。
ちょっと面倒ですね、拝観中に書いておいてくれたらいいのに。
そんなに混んでたわけではないですが次々と人が…!
そのうち対応できなくなって受付に書き置きが置かれるかも…
そんな気もしないでもない感じでした。
「玉章地蔵尊」の右上に押してあのは「洛陽第四十二番」。
洛陽四十八ヶ所地蔵廻りという巡礼の札所だそうです
正式には復興していない巡礼だそうですが
巡礼復興ブーム?なので、いずれ復興するかもしれませんね。
以上、退耕庵でした。
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