晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

特別展「仏教と刀」開催中! 奈良・薬師寺

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奈良市西ノ京町にある世界遺産薬師寺

こちらも二回目の参拝なのですが

御朱印をいただくのは初めてです。

近鉄西ノ京駅を降りてすぐに参道が。

電車だと北入山口から入ることになります。

車だと南側の駐車場に停め

休ヶ岡八幡宮を通って南門から。

本来はそれが正しい参拝ルートのようです。

 

 

 

 

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以前来たのは7〜8年前…

記憶があまりなくて、境内で迷子!?になり。

北から入るといきなり特別展を開催している

聚宝館の前に出るのですが…

でもまずはご本尊を参拝してから!

…と南門まで足を進めました。

 

 

 

 

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西塔が見えますね〜。

薬師寺興福寺と同じ法相宗大本山

天武天皇9年(680)天武天皇によって発願され

飛鳥の藤原京の地に建立されました。

本尊の開眼は持統天皇に引き継がれ

文武天皇の時代に完成しました。

 

 

 

 

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薬師寺の伽藍の中で一番古いのは東塔ですが

見ての通り箱に覆われています〜。

解体修理中で完成は平成31年の予定です。

薬師寺の歴史に戻りまして

平城遷都に合わせて現在地に移転されました。

 

追記:

奈良県文化財保存修理事務所の発表により

東塔の修理完了は

平成32年(2020)6月頃となりました。

 

 

 

 

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門を入ると正面には金堂が!

でも法隆寺と違って新しいですね。

平城京に移転後は天禄 4年(973)の火災と

享禄元年(1528)の筒井順興の兵火によって

東塔、東院堂を残して焼失していましました。

金堂は昭和51年(1976)の再建。

内部にはご本尊の薬師如来がおられます。

高さ3m以上あり、7〜8世紀の造像で

台座までもが国宝というから驚き!

光背は江戸時代のものだそうです。

黒光りしているのがお薬師さまっぽい…

勝手な印象ですが、お薬師さまは

黒っぽいほうが似合うような気がして。

奈良時代の仏像は塑像も多く

白っぽくなっているものをよく見ますが

こちらは銅で造られたあとに鍍金された金銅仏。

金が火災で溶け込み黒く見えるそうです。

 

 

 

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左側には西塔があります。

享禄元年の兵火で焼失し昭和56年(1981)に

創建当初の様式を復興させて再建。

平成28年6月30日まで内陣の特別拝観が可能。

特別展と共通拝観券だと1600円になるので

こちらも中に入ってみました。

釈迦四相像を見ることができますが

時間がなかったらカットしてもいいかも…

目的は「仏教と刀」展のほうなので…(^^;

 

 

 

 

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金堂のバックには大講堂が。

平成15年(2003)に再建されたもの。

こちらが朱印所になっています。

ご本尊は弥勒三尊像。

中央の弥勒如来さまは丸顔にぽってり唇♡

可愛い系の仏さまです(*^^*)

弥勒菩薩はよく見ますが

弥勒如来って初めてかも。

脇侍の判蘇度菩薩、阿僧伽菩薩が

独特の雰囲気を醸し出している…

ぜひその場に行って独特さを感じてください。

 

 

 

 

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ここでいただいた御朱印

金堂本尊の「薬師如来」と

大講堂本尊の「弥勒佛」です。

 

 

 

 

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さて、本日の目的のメインである

「仏教と刀」展へ、いざ!

中は女子ばっかり…(@_@)

学生というか高校生くらいの子も。

ゲームの影響すごいな〜。

 

 

 

 

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「仏教と刀」がメイン企画で

「噂の刀」はサブ特集みたいなものですが

どっちかというと「噂の刀」のほうに人が集中。

特にゲームに出て来る刀コーナーでは

なかなか前に進まず…(><)

個人的には村正がたくさん見られたのが良かった!

そして刃文ばっかり見てた気がする…(^^;

刀工の個性が出る部分ですからね。

そして初心者向けのわかりやすい

用語解説などもあって勉強になりました。

この機会にいろんな刀を見てみたいなあ。

 

 

 

 

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聚宝館の隣の大宝蔵殿では「仏教と刀」をテーマに

仏さまの持つ刀などについての展覧会。

御朱印はこちらでいただきました。

5月8日までの特別展開催中のみの御朱印です。

俱利迦羅不動とは

剣に龍が巻き付いた姿のお不動さまなんだとか。

剣そのものが仏さまみたいなものなんですね。

カッコいい印が押された別紙でいただきました。

 

 

 

 

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昼食を挟んで玄奘(げんじょう)三蔵伽藍へ。

金堂や西塔があった場所は白鳳伽藍といい

その北側には玄奘三蔵伽藍があります。

ここは法相宗の始祖・玄奘三蔵の遺骨を

舎利として安置した玄奘塔を中心に

平山郁夫が30年をかけて完成させた

壁画を絵身舎利(舎利と同じ扱い)として

大東西域壁画殿に祀っているのを

見学?参拝?することができます。

 

 

 

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こちらが玄奘塔で平成3年(1991)建立。

額に書かれた「不東(ふとう)」とは

玄奘三蔵の精神を表す言葉だそう。

玄奘三蔵は国禁を犯してまで

真の仏法を求めてインドへ旅立ちます。

道中、水を失い引き返そうとしますが

出発前に立てた願である

「インドに着くまでは一歩も東へ帰るまい」

ということを思い出し西へ歩を進めたそうです。

困難に直面してもたじろぐことのない

“不東の決意”が玄奘三蔵の精神力だそうです。

“ふとう”って聞くと“不倒”かな?と思うけど

それと掛けてあるんでしょうか??

 

 

 

 

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玄奘塔の後ろにあるのが大唐西域壁画殿。

たまたま団体さんと一緒になってしまい

ゆっくりと見られませんでしたが…

見ごたえのある壁画でした。

 

 

 

 

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御朱印は壁画殿を出てすぐのところに置いてあり

自分で取って料金を納めるシステム。

日付もすでに入れてありました。

玄奘三蔵伽藍も公開日が決まっていて

3月1日〜6月30日、8月13〜15日です。

御朱印も公開時のみになります。

玄奘三蔵がインドへ向かっている時の

姿が印になっているんですね。

 

 

 

いただいた御朱印のまとめ

★大講堂にて通常いただけるもの

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★期間限定

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このほか、1月1〜14日にいただける「吉祥招福」

特別展の御朱印は展覧会の内容に合わせて

デザインが変更になるようですね。

凝った印の御朱印、次はどんなのか楽しみ。

 

 

 

 

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最後に、白鳳伽藍の南にある休ヶ岡八幡宮

こちらは薬師寺の鎮守社として創建され

ここで身を清めてから参拝するのが

正しい参拝の仕方だそうです。

行ってないと気づいて戻ってみたものの

授与所は閉ざされていました…残念!

休ヶ岡八幡宮社務所

お隣の孫太郎稲荷神社の社務所と同じ。

こちらも御朱印があるので

社務所が開いていたら

一緒にいただけるのかもしれません。

そして鎌倉時代の建物、

東院堂にも行き忘れた(><)

あとで気づきましたが時間がなく…

次回に持ち越しとなりました。

以上、薬師寺でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「かわいい京都 御朱印ブック」

 

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