晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

吉野太夫ゆかりの日蓮宗のお寺 常照寺






鷹峯巡りの続きです。

源光庵から東へ徒歩数分。

常照寺に来ました。










参道の紅葉はほぼ落ちてました。

ここは元和2年(1616)

本阿弥光悦の土地寄進があり

光悦の息子、光瑳の発願によって

久遠寺より招いた日乾上人が

開山しました。










山門には吉野門の看板が。

寛永5年(1628)名妓といわれた

吉野太夫の寄進によって

建てられた赤い山門です。

吉野太夫については後ほど。










本堂が見えてきました。

右側の受付で拝観料400円払い

朱印帳を預けて中へ。










本堂の西側は紅葉だらけ!

でもほとんど落ちていました。

最盛期はキレイなんだろうな。









日差しが足りなかったけれど

敷き紅葉もキレイですね。

本堂の奥の書院では

お寺の紹介ビデオが流され

寺宝が公開されていました。

お寺の紹介というより

吉野太夫について、だったけれども。










外に出て境内を歩いてみます。

鬼子母神を祀る鬼子母尊神堂と

鎮守社の常富大菩薩。

ここではお茶とお餅を

いただけるようです。

お餅は席に七輪を置いて

自分で焼くスタイル!

このあたりには喫茶店とか

休憩スポットがほとんどないので

ここで休憩もいいですね。










趣きのある門があってこの下には

白鳥池があるそうです。










池のほとりに観音さまが

祀られています。

ただの池!(^▽^;)

たいした見所ではなかった…(^^ゞ










登って戻り茶室・遺芳庵へ。

吉野太夫が好んだという

大丸窓もあります。

ここで吉野太夫について…

寛永三名妓のひとりという

二代目吉野太夫(本名・松田徳子)。

六条三筋町(後に島原に移転)

にて太夫になり

文化人の灰屋紹益と結婚して

38歳で亡くなります。

日乾上人に帰依していたので

赤い山門を寄進したそう。










ここの紅葉が一番キレイでした。

吉野太夫は常照寺に葬られ

毎年4月第三日曜日に

花供養が行なわれます。

書院で流れていた

吉野太夫紹介のビデオを見て

一番印象に残ったこと。

夫の紹益が亡くなった吉野の

骨を砕いて飲み干した

という逸話…。(;°皿°)









茶室を抜けた最奥の地に

吉野太夫のお墓があります。

骨を飲み下されるほど

愛されていた吉野太夫

安らかに…。










御朱印いただきました!










こちらも日蓮宗ですが

他宗派の入った御朱印帳でも

お題目を書いていただけました。

こちらも光悦寺と同じく

奉拝がない御朱印です。








さて、これで鷹峯は終わり。

もう一カ所、圓成寺という

日蓮宗のお寺がありましたが

写真撮影は禁止とのこと。

ご首題帳持ってないしなあ

と思って遠慮しましたが

素敵なご首題があるそうなので

機会があったら行ってみようかな。

ちなみに鷹峯のランチスポットは

『光悦茶屋』一件のみでした。

週末だけやっているお店は

発見しましたが平日行く人は

別のエリアで休憩したほうが

良さそうです('-^*)/