晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

廃れた雰囲気を楽しむ 洛北 蓮華寺




紅葉も終わった12月の

御朱印巡りレポ再び!

洛北って大原以外は

あまり行ってなかったのですが

庭が美しいお寺があると

知って行ってみました。







京都駅から大原方面行きの

バスに乗り約45分

上橋バス停を降りたら

目の前に石碑があります。


徒歩でも5〜6分で行けます。









門を入ると、紅葉は

ほぼ落ちていました…。(´д`lll) 

元は西八条塩小路(現在の京都駅付近)

にあった時宗の寺院ですが

応仁の乱で荒廃したのち

寛文2年(1662)前田家の家臣

今枝近義が再興したもの。

再建する際に比叡山の僧が

開山として招かれたので

天台宗に改宗しました。









書院に入ってまずは庭園鑑賞!

ですが、やっぱり紅葉はなし…。

ちょっと寂しい感じもしますが

その廃れた感もまたいいかも。

造営にあたっては石川丈山

狩野探幽、木下順庵、隠元禅師など

当時の著名な文化人が

関わっていることが判明しています。

江戸初期の池泉鑑賞式の典型

ともいえる名庭です。









紅葉が終わっているからか

訪ねてくる人は多くなかったのですが

それでも人は途切れることなく…。

庭に降りることもできます。

向こうに見えているのが本堂。


この中にご本尊の釈迦如来


秘仏不動明王など祀られています。

この形式は黄檗宗の様式らしく

造営に黄檗宗の僧(隠元禅師のこと?)

が関わったからだそうです。









御朱印いただきました!










『京都の隠れた御朱印ブック』

P67に掲載しています。

釈迦如来の光背の色を表す

「瑞光」の文字がダイナミック!

シンプルでカッコいいですね。





ちなみに“蓮華寺”で検索すると

仁和寺の近くにある右京区

蓮華寺になってしまうことも。

なので“洛北 蓮華寺”で検索すると

間違いないかと思います!






大原野の牧歌的な田舎感とは

また違う、少し寂しいような

そんな田舎感がありました。

門には“修学旅行生お断り”と

張り紙されていましたので

大人のための静かな空間を

保ってくれているのでしょう。

でも、やっぱり紅葉が

見たかったな〜(;^_^A