晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

長谷川等伯の障壁画! 妙蓮寺






妙顕寺から西へ堀川通を渡り

大宮通東にある妙蓮寺。

何度か通り過ぎていますが

入ってみるのは初めてです。









永仁2年(1294)日像によって創建。

こちらも日像上人が開基なんだ!

と思ったら。

日像が日蓮上人の遺命を果たすために

鎌倉から京都へ来た時

五条西洞院にあった酒屋

柳屋の主人が日像に帰依し

夫人によって邸内に

法華堂が建立された

のが始まりのようです。

日像上人は開山なのですね。









入って最初に目に映るのが鐘楼。

元和3年(1617)建立の

袴腰型鐘楼という珍しいもの。

天明の大火でも

焼けなかったんですって。

たびたびの法難があった後

妙顕寺を退出した

日慶によって柳屋の地に再興。

このあとは妙顕寺と同じく

天文法華の乱で堺に避難し

天正15年(1587)秀吉の命で

現在地に移転します。

天明の大火で伽藍のほとんどを失い

寛政元年(1789)再興されました。









本堂と日蓮上人の像。

こちらも人が少なかった!

11月の京都の穴場は

西陣の日蓮宗系のお寺ですね。

特別拝観していたら

混むのかもしれませんが。









本堂裏にある寺務所から入って

十六羅漢石庭を見学。

桂離宮の造園を指示した

妙蓮寺の僧、玉淵坊日首の作。

近年、造園当時に復元されたそう。

右のほうに見えるのが奥書院。

ここには四季を表現した襖絵があり

晴れた日の夕方が一番きれいですよ!

と言われて、説明されたように

襖を開け閉めして見ました。

“秋の山”の紅葉に光があたり

とてもキレイに見えました☆





ちなみに、長谷川等伯の障壁画は

予約しないと見れないそう(ノ_・。)

ここに等伯の絵があるとは

知らなかったので見れませんでしたが

琳派400年記念に合わせた

4月7日までの春期特別展では

見ることができたようです。








御首題、いただきました!









ご住職がいらしゃらなくて

書き置きの髭題目です!

右側の「本門八品」とは

日慶によって再興された時に

起こされた流派のようなもの?

本門八品流として再興された

とパンフレットには書いてあったので。







妙顕寺、妙蓮寺どちらも

穴場的で御首題も

カッコよかったのですが

妙顕寺の波乗りの御首題のほうが

インパクトがあるなあ!

と思って掲載を決定♪

この日の御朱印巡りはこれにて終了。

大徳寺の塔頭、西陣の日蓮宗寺院と

どちらも11月の割にはすいてて

“隠れた”名刹なのでした(^-^)/