晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

駆け込み寺ではなくなった?・直指庵






大覚寺より車で5分ほど

嵯峨野の最奥の地にあるのが直指庵。

道もここで止まっていましたので

奥地へ来たのだなあ、と感じます。










受付を済ませてお堂へ向かうプロムナード。

新緑が心地よく、とても静かです。









正保3年(1646)独照性円が

建てた草庵が始まりです。

名前の由来は独照禅師が

黄檗禅の正統さを「直指伝心」

することを旨としたところから

直指庵となったそうです。

ということは最初は黄檗宗だったんですね?

その後荒廃し、幕末に近衛家の老女

津崎村岡局が入り再興。

この時から浄土宗のお寺となったようです。









奥に見えるのが本堂。

幕末に建てられたものは焼失し

現在は明治32年(1899)に再建されたもの。









本堂から見たお庭。

先客は2組ほどでしたが

途中で貸し切りにヾ(@°▽°@)ノ









とても小さいお堂ですが

人が少ない時はゆっくりできますね。

とても静かで心洗われました。









さて、ここが有名になったのは

この「想い出草」というノートの存在。

1965年頃から始まったとされていて

来た方が思いを綴っています。

一時期メディアで「女性の思いを綴ったもの」とか

「女性の駆け込み寺」的な紹介をされていて

思い詰めた人が愚痴る場所、、、

とか思ってたワタクシですが

読んでみるとそこまで深刻な書き込みはなく(^^ゞ

初めて来ましたー静かでいいところですねー

など、旅の想い出的な明るい内容が多くて

なんだかホッとしたのでした(^_^;)

ちなみに、尼寺でもないので

男性の来訪やノートへの書き込みも

遠慮なくどうぞ(^-^)v









お堂を出て歩いてみます。

縁結びのお地蔵さん発見。









緑に包まれたお堂。

紅葉の頃もきれいなんでしょうね。









庭の一番奥に想い出草観音像がありました。

ノートに綴った苦しみや悲しみの一切を

救ってくださるとともに

その後の成長も見守ってくださる

観音様だそうです。

ノートを読んでらっしゃる姿かな?









御朱印いただきました!









ご本尊は阿弥陀如来ですが

南無阿弥陀仏と書かれています。

押し印も変わってる気がする。

ちなみに、書き置きでしたが

400円でした…( ̄^ ̄)

なんで書き置きなのに400円なんだー。。







ちなみに、ココまでの交通手段ですが

バスは大覚寺前までしかありません。

お寺の前の道は狭くて駐車場もなく

車での来訪はおすすめしません。

ワタクシは大覚寺から

タクシーで来ちゃいましたが

15〜20分ほど歩くか自転車(行きは登り)

くらいしか手段が思い浮かばず。

皆、どうやって来てるのかな?と

想い出草を読んでいたら

「人力車で来ましたー」という方が多かった!

そうか、人力車という手段があったのねー!

さすが嵐山だわ!

いつかは人力車も乗ってみたいなあ♪