晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

京都の表鬼門を守る紅葉の名所・赤山禅院





さて、今回は京都市内にいても

なかなか行きづらくてまだ未踏だった

修学院から一乗寺付近を巡ります。









白川通のバス停を降りて

のどかな田舎道を歩くこと15分。

一番近いバス停でこの遠さ…。

行きにくいわあ(>_<)

やっと一の鳥居を発見。

そういえば、勝手にお寺と思っていましたが

ここは赤山大明神を祀る神社なのでした。









山門からの参道は紅葉の名所。

紅葉中継を見て来たことあるのですが

行った時にはもう散っており…(ノ_・。)

あまり見るものないなあ、なんて

言いながら参拝したことがあります。









山門があるくらいなのでお寺っぽいですが

由緒を知ると、またお寺っぽい。

仁和4年(888)円仁の遺言によって

意思を継いだ安慧が創建した

比叡山延暦寺の塔頭のひとつです。

ご本尊の赤山大明神は唐の赤山にあった

泰山府君を勧請したもの。

泰山府君とは中国でも筆頭とされる神であり

日本では陰陽道の祖神になりました。









赤山大明神は地蔵菩薩の化身といわれているので

地蔵菩薩を祀るお堂です。

神仏習合の名残ということでしょうか?

境内はいたってお寺という感じ。

延暦寺の塔頭だったくらいですからね。










こちらは弁財天を祀るお堂。

ちなみに赤山禅院は御所の東北に位置し

表鬼門を守護する方除けのお寺として

信仰されるようになりました。

鬼門とは、鬼が出入りする忌むべき方角。

陰陽道では陰と陽の境目にある

東北が表鬼門、西南が裏鬼門と呼ばれます。

しかしワタクシは鬼門から出入りする

習性があるので?(←鬼かっ!)

ちょっと落ち着く場所でもあったりして…。









順路通りに参拝すると大きな数珠を

2回くぐることになります。

最初の数珠をくぐりながら

心に浮かんだ願いを思い続け

やはりその願いが大切だと思うなら

最後の数珠をくぐる時に願いに向けて

努力することを誓うとご加護がある、そう。

最初は願いを覚えていたけど最後は…。

そういう人は願いが叶わないのか!?

願いが弱すぎるのか…(((( ;°Д°))))

まあ、さほど深刻な悩みなし、ということで!









御所の表鬼門を守るということから

皇室とも縁が深いのです。

立派な菊もんもんっ♪だらけ!









御丁寧に案内もしてくれてはります。









こちらは福禄寿殿。

七福神福禄寿をお祀りしています。









七福神さんも勢揃い。









福禄寿殿前の朱印所にて

御朱印いただきました!









バランスのいい文字!









もういっちょ、いただきました!

ご本尊、赤山大明神のもの。

お久しぶりの菊もんもんっ♪

そして梵字の押し印、変わってる!

なんだか賑やかな感じがします♪♪









朱印所の裏にも参道は続きます。

気の早い?もみじ発見。









少し登った山の中にも摂社が。

ここは明らかに神社仕様。

そして立派な菊もんもんっ♪









縁結びの神様、相生社がありました。









社殿の前にあるふたつの鳥居は

夫婦鳥居と呼ばれ

手を繋いで通ったふたりは結ばれる、とか。

以前、来た時は素通りしてたな(;^_^A









絵馬は「おしどり絵馬」というらしい。

このように自分と相手の名前と生年月日を

書いて奉納するそうです。

相手がまだいない人は「理想の人」と書くみたい。

ちなみに、この絵馬の方もそうですが

男性がひとりで来ているパターンが

多かったように思いました…(;^_^A

縁結びというと若い女子たちで

きゃっきゃしてることが多いですが

男性は行きにくいですもんね…(^▽^;)

ここならあまり人もいないし

男一匹でも来やすいのかも!?

良縁を願うのに男女差なんてありませんからね。

でも、男性ひとりで縁結び祈願て

本気度高すぎて端から見たらちょっとコワい!?










山を降りたところに御瀧籠堂がありました。

お堂の中からは滝が見えました。









そして還念数をくぐり抜けて参拝終了。

最初の願いはどこへやら?

願い続けてはいないけれど

何事にも精進いたします

と誓って参道を降りました。







さて、次は庭が美しい

あの門跡まで歩きますよ〜♪

続く。