晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

押し印がオモシロイ・法観寺(八坂の塔)&庚申堂




産前最後の大仕事に追われていたら

更新が滞ってしまいまして…(^▽^;)

もうすぐ仕事納めできるかな〜?

できないと困るな〜(^_^;)








さて、5月の御朱印巡りに戻ります。

この日は久々に祇園に行く用事があり。

そのあたりでもらってない御朱印あったかな〜?

と思ってたら、あったあった!

通称・八坂の塔法観寺まだでした。









創建は592年に聖徳太子

夢のお告げで建てたそうですが

信憑性が薄いそうで。

ただ、平安京以前から存在した

古い寺院であることは確かだそう。









寺院としては「聖徳太子建立」を

掲げていますがね…(;^_^A

朝鮮半島から渡来した八坂氏の

氏寺として建てられた説が有力だとか。

古代は朝鮮からの渡来人の影響が

大きかったんですね、西も東も。









境内には五重塔のほか

太子堂など伽藍が少しあるだけで

本堂らしきものは見当たりません。

この五重塔は永享12年(1440)に再建。

応仁の乱でも焼けなかったんですね!

ちなみに、この塔は2層目まで登ることができる

日本で唯一の重文指定の五重塔だそう!

確かに、仁和寺五重塔

開けられた窓からチラ見するだけだったし

東寺は入れるけど初層部分のみでした。

実は、以前に登ったことがあるのだけど

階段が急な上、さして景観がよいわけでもなく(^▽^;)

暗くて怖くてサッサと降りてしまったことが。。。

なので、今回は拝観せずに御朱印のみ。

拝観している人はあまり多くないですが

独特の雰囲気を味わいたい方は、どうぞ。。









御朱印、いただきました!









大日如来を中心とする

ご本尊、五智如来がメインです。

そして右上の押し印は五重塔

やっぱりここはお寺というより塔なんですね。









八坂の塔の隣りに

前から気になってたお寺があります。

今回、初めて入ってみます。









八坂庚申堂の正式名称は金剛寺

日本三大庚申のひとつで

ご本尊の青面金剛

一般の人でもお参りできるようにと

浄蔵貴所というお坊さんが

天徳4年(960)に建立しました。

現在の本堂は延宝6年(1679)の再建。









カラフルなこれ、なに〜?

くくり猿といって

お猿さんが手足をくくられて

動けない状態を表しています。

これはお猿さんのように動き回る

人の心を象徴しているのだとか。

人の心は常に動き回って落ち着かない。

それを庚申さんによってくくりつけられ

コントロールされているのです。

確かに、欲は果てしない。

どこかでコントロールせねば

叶えたい願いも叶わなくなるのかもしれない?










ちなみに、庚申さんとは

干支の庚(かのえ)申(さる)の日のこと。

その日の夜には三尺の虫が

寝ている体から抜け出し

その人間の悪行を天帝(寿命を司る神)に

告げ口しにいく、という。(;°皿°)

悪いことをした人は罰として寿命が縮む。

しかし、三尺の虫は寝ている間しか

抜け出ることができないので

この日は寝ないで「庚申待ち」をするそう。

虫が抜け出るのを阻止するため?

そして、睡眠をささげることで

その人の願いが叶う、とされています。

徹夜か〜、もうそんな体力ないよ〜(;^_^A

お猿さんと縁のある場所なので

至る所にお猿さんを発見できます。









この日はナゼか舞妓はんが

たくさん居てはりました。

まあ、皆さんニセモノですけどねヽ(;´ω`)ノ

お座敷で忙しい連休中に撮影会など

本物の舞妓はんができるわけないやん!

でも、なんか華やかなので遠目からパチリ。









御朱印いただきました!









お猿さんと関係が深いということで

中心の押し印はお猿さん♪

見ざる、聞かざるの三猿になってるのかな?

可愛いのに、わかりにくい!

もっと申(猿)らしい

押し印にすればいいのに〜。







さて、用事までまだ時間あるし

ここまで来たのでまたまたあの神社へ。

続きます〜。