晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

建礼門院ご出家の寺 京都・長楽寺






円山公園の南端を歩いて

5分ほど坂道を登っていくと

長楽寺があります。

延暦24年(805)桓武天皇の勅命により

伝教大師最澄を開基として

延暦寺の別院として創建。

当初は天台宗でしたが

室町時代一遍上人にゆずられ

時宗に改められました。









祇園の喧噪とはうってかわって

静かな雰囲気。

奥に本堂があります。

もとは円山公園の大部分が寺域でしたが

大谷廟建設の際に

江戸幕府の命により敷地を割かれ

明治には境内の大半が

円山公園編入されました。









本堂です。

平家物語によると

文治元年(1185)高倉天皇中宮

安徳天皇の生母、平徳子

壇ノ浦の戦いのあと助けられ

ここで出家して建礼門院となった

と伝えられています。

その後、京洛に近いと身が危ない

ということで大原三千院

隠棲するんですよね。









その建礼門院の遺髪をおさめた

慰霊塔がありました。

建礼門院の寺宝としては

墨を塗られた御影や

建礼門院が縫ったとされる

安徳天皇の直衣で作った幡

がありました。

何で遺影に墨を塗ったかというと

源氏の目をはばかって、だそう。








平安の滝もありました。

他に頼山陽の墓などもありましたが

登らなきゃいけないようなので

やめておきました(^^ゞ








こちらには庭園もあります。

前回来た時も閑散としていましたが

今回も来客おらず(^o^;)

祇園からこんなに近いのに〜

って何回も書くけど

嘘みたいに静かな場所です。

池のある庭園には

ししおどしの音が響くのみ。

紅葉の時期は賑わうのでしょうか。




ここでちょっと苦言を。

いい庭園でのんびりできるのだけど

少し汚れている感じが気になります…

細かいホコリに畳がボロボロのところも。

お寺にとって掃除とは

修行のひとつでもあるんじゃないかな。

掃き清めるという意味もあるので

もう少し掃除をしっかりしてもらいたい。

しかも、拝観料650円も払って

人に入ってもらうところなんだから!

前回来た時も気になったのですが

たまたまだったのかなと思ったけど

今回も同じだったので

ちょっと言いたくなりました。

いわゆる大寺院といわれるところで

ゴミが気になったところなんてありません。

このままだとまた敷地を取られて

小さくなっちゃうかもよ〜?!(´Д`;)









御朱印いただきました!









こちらも清水寺と同じ「大悲殿」。

この日は大悲殿率が高いなあ!









オリジナルの御朱印帳も売ってました。

紺地に秋の参道が刺繍されてます。

他に無地のものや

洛陽三十三観音の札所なので

霊場巡り用のものがありました。







清水寺〜霊山護国神社〜長楽寺と

この日は登ったり降りたり。

おかげで体重管理と

足腰強化に役立ちました(^▽^;)