晴れときどき御朱印      from yumimi*

『かわいい京都 御朱印ブック』『京都の隠れた御朱印ブック』『かわいい奈良御朱印ブック』著者、御朱印オトメ部主宰の西村由美子(yumimi*)のブログ。京都のほか近畿地方を中心に巡った寺社の歴史や御朱印の情報を不定期にお届けします♪

美庭園を見に塔頭寺院へ 妙心寺その2




妙心寺の塔頭の中で一番有名なのは



おそらく退蔵院でしょうね〜。



まだ入ったことないので行ってみます。








応永11年(1404)越前の豪族、波多野重通が



妙心寺三世、無因宗因を開山として建立。



その後、妙心寺山内に移され、



応仁の乱で焼けて荒廃したのち、



亀年禅愉によって復興されました。









入ってすぐのところに観世音菩薩像。



福徳智慧のある男児や端正にして愛敬される女児を



得ることができると信仰されています、とのこと。



子授けや安産の神様なのかな?









方丈、本堂ですね。



内部は通常非公開だそう。



外に掲げられている絵は、瓢鮎図(ひょうねんず)。



室町時代水墨画で、如拙の作。



つるつるした瓢箪でぬるぬるのナマズを



捕まえるにはどうするべきかという



およそ不可能な問いかけを図示した



禅の公案を絵画化したもの。



ここで見られるのはレプリカで



本物は京都国立博物館にあるそうです。









狩野元信による室町時代の築庭。



絵画的手法で作庭されたそうです。









優美豊満さを漂わせている、ですって!



庭に「豊満」といわれてもピンとこないけど



石組みが豪快な気がします。









手水鉢にツバキとかすみ草。



置いた方のセンスが伺えますね!



室町時代はこの庭もオシャレなイメージだったんだろうな。









メインの庭、余香苑。



昭和の小堀遠州といわれる造園家、



中根金作氏の設計によるもの。









入ってまず、どどーんと枝垂れ桜!



これ、咲いてたら迫力あるだろうな〜。









左側に白砂の「陽の庭」。









右側には黒砂の「陰の庭」。



陰と陽なら、陽のほうが好きだけど



黒砂のスタイリッシュさが美しい。









メインのお庭に来ました!



お花の無い季節ですが、赤くなったところが!









パンフレットと比べてみるとやはり赤い。



赤というか、赤黒い感じでもありますが…。










水琴窟がありました。









ぽろーん、ぽろーんって聞こえた。



わび、さびの風情があるって。



ここにもお花の飾りが!









御朱印いただきました!









記念って書かれてる…( ̄□ ̄;)



ご本尊ではなく、庭園名だし。



印には、名物?の3つが書かれてる。



なんだか、記念スタンプのようだな〜(+_+)











気を取り直し、特別拝観中の東海庵へ。



冬の京の旅では12年ぶりの公開だそうです。









妙心寺の塔頭の中でも由緒ある



妙心寺四派のひとつ、東海派の本庵。



文明16年(1484)、室利貞尼が



悟渓宗頓を開祖に建立されました。










方丈前の南庭。



なんにもないのは、広く見せるためと



背景の佛殿を見せるため、だとか。









書院西側の東海一連の庭。



文化11年(1814)東睦和尚が造った書院式平庭。










山も池もない枯山水の平庭ですが



変化に富んだ庭ですね。









屋根の上に麒麟みっけた!









門を出たとこの屋根にも獅子!









アンティーク調にして



夕日に吠えろー! みたいな。。










ちなみに御朱印はないそうです〜(T_T)



一気にテンション下がった…。。。











東海庵の向かいにある大心院。



こちらは通常公開されているということで。









門をくぐるとチャイムが鳴り、



さらに鐘をつついてお上がりください、と。



でも、だーれも出てきません。



志納金300円も、貯金箱みたいなのに自分で入れる。



よくわからないけど、入ってみたらいい庭が!









ご本尊のお賽銭も無造作に置いてあって



そこにポンと乗せるらしい…。



大丈夫かしら!?って心配になるほど自由感漂う…。



歴史が書かれたものもなく、



拝観順路などもなくて、どこまで入っていいのやら。



お寺の方と思える方はいないけど



お寺で飼われていると思われる猫はいた!



御朱印ありますかって聞きたいけど



聞く人すらいないので退散しました〜(^_^;)








あとは桂春院という通常公開の塔頭がありますが



遠いし、疲れたので今回はあきらめた…(><;)



調べてみたら、いい庭もあるし、



御朱印もあるかも!?



また来なきゃな〜(^▽^;)